と言うほど大袈裟なものじゃありませんけど、本館別館ともにライトノベルを展示している私は、前にも言いましたが、恋愛絡みの甘い話は書けなくて、連載終了後の近未来パラレルものも不得手でございます。
や、別に嫌とかはまったくなくて、つか、見る分には大好きなんだけど自分が作る分に関して言えば、どうにも性に合わないのか、何度かやろうと試みて、終わってみれば結局、冒険ものに走った挙句、甘いお話はさらっと流して余韻を持たせる程度か一息つける程度のものにしかなってない現実があるのでございます。
唯一、完全恋愛話になっているんじゃないかなぁ~~~というのは別館のこのお話だけでしょうか。
めぐり逢った運命恋歌それでも定番のキスシーンとかは無くて、というか私自身がキスシーンという恋愛としてあまりに分かりやすい展開を好まないといいますか、極力表現しないように心掛けるか、結局はキスシーンは表現しないかになります。
何度も言いますが見る分にはノープロブレムなんですけど作る分にはどうにも抵抗が激しくて。(^^;)
んで、近未来パラレル、すなわち連載終了後の話も、これも前に言いましたが、原作が終了すると同時に、その後の世界というのがどうにも想像できなくてほとんど書くことはございません。
別館に二つほどありますけど、でもこれもどちらかと言えば並行世界と言えないこともありませんでして、特に『らんま1/2』は完全に連載終了後というよりは連載中の二次創作っぽくなっております。あ、でもこれってちょっと恋愛ぽくね?(笑)
『犬夜叉』の方はまだ近未来っぽいこともないですけどオリジナルキャラを出しておきながら最終回設定の延長線上でしかありません。
らんま1/2選択原作世界が基本でございますから、その世界が最終回を迎えると、世界自体も終わってしまうと考えている節がありますから。
まあ、それはそれとして、上記は
書けないタイプのお話でございまして、もうひとつ、私は意識して
書かないタイプのお話があります。
実のところ、本館別館ともに『死』をテーマにしたお話はございません。一つだけないこともないのですが、これは本館の
このお話を作る前にすでに決まっていた設定でしたので、作らざる得なかったのですが、それ以外では決して『死』をテーマにしたお話はないはずです。
当初、本館のこのお話を『死』をテーマにしようと考えたのですが、途中でやめました。
心を救うため何と言うか、生理的に『死』は受け付けなかったんですよね。だからなんとか一人のキャラクターを助けようと奮闘し、結果、そのキャラは今でも生き続け、最近では別館でも登場するようになっております。(笑)
でも、これでよかったんだと今は素直に思えます。だって、お話が続けられたから。
んで、私が決定的に『死』をテーマにしなくなったのはこの作品をとある方に見てもらってからです。
Dead or Alive4年ほど前にとあるサイトの「ごめんなさい」で始まって「ありがとう」で終わる話という企画に参加した時のお話で、この後、実のところ、このお話をプロの編集者にも見てもらってことがあって、その時は「長いの書いてみてくれない?」とまで誘われたんですけど、残念ながら時期が悪くお流れになってしまった経緯があったりします。
夢を掴む時というのはタイミングってあるなぁ、って感じましたよ。
で、このお話を編集者さんに見てもらう前に、本館イチオシの漫画家・
五條さやか先生に見ていただいていたのですが、その時の返答に、高評価をしていただいたんですけど、その中に「私なら」という注釈つきで今でも私の心に刻みつけられている言葉がありました。
「『死』をテーマにするのは重過ぎて表現するのは難しい」
言われて、私はハッとしましたよ。
確かに『死』は重いもので、この別れはもう二度とその人に逢えないことを意味しますからね。どんなに望んでももう二度と叶わない、を地で行く事象ですからこれを安易に表現することはできない、それほどまでに辛いことなのだから表現のしようがないことなのだと。
今でも本気でそう思っています。
だから、私は今後も自身のテーマとして『死』を取り扱うことは無いでしょう。
色々なSSサイト様で『死』をテーマにした作品は見かけますが、もちろん、そのSSクリエイターを批判するつもりはありません。すばらしい作品であることは疑いようのないことなのですから。
あくまで私として『死』は取り扱わないということです。
ですから、私はその逆を、『生』をテーマに描き続けていくつもりです。『生きてさえいれば』を念頭に『命あふれる作品』を作りたい、と考えております。
今後、サイトのラノベが増えていったとしても『死』をテーマにすることは無く、文章から『躍動感』を感じるお話が作ることができれば、という気持ちは執筆趣味が続く限り持ち続けたいですね。
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