もう政治系ブログの世界で実しやかに騒がれているのが、今日の西松建設社長の献金裁判でございます。
しかし、たぶん、私も含めてこの裁判を注目している日本国民はあんまりいないんじゃないかと考えています。
この裁判については西松社長の起訴事実容認と小沢氏の関与肯定と受け取れる発言に、与党系の支持者は「やっぱり小沢は悪い奴だ」と息巻いていますし、共産党を除く野党系の支持者からは「司法取引も視野に入れて注意深く見るべきだ」との反論が展開されております。
ちなみに私的にはどっちの言い分も正しい、というか間違っていないと思ってます。
まず、あり得ないことですけど、これが逆だったら、というか現実にありましたね。
橋本龍太郎元総理大臣の日歯献金問題(このときの額は1億円の虚偽記載にも関わらず、小沢氏秘書の大久保氏を逮捕した東京地検は橋本氏側はスルーしました)の時に、やっぱり与党系支持者は橋本氏擁護の立場でしたし、野党系支持者は攻撃材料に使っていました。
要するに取るスタンスで見え方が違う訳で、となるとどっちも間違っている、にはならないということです。
じゃあ、与党系支持者でもなく野党系支持者でもない、B層じゃないけどちゃんと投票に行く無党派層は?
と問われれば、答えは一つ。
「どうせ政治家も業者も少なからずみんなやってることだし、それを投票の判断材料にしない」
でございます。
もちろん、私もこの考え方で、献金に関して言えば「だから何?」が本音でございます。
問題はB層でございますけど、これもまあ、ここではいい意味で無関心ぶりを発揮してくれますので「もう小沢氏は辞めたんだしいいんじゃない? だいたいいったん止めてたのにまたやるの? もう冷めちゃったよ」という反応が関の山じゃないかと。
マスコミがあんまりしつこくやると思いっきりシラけられちゃうんじゃないかなぁ?というのが私の見方です。 まあマスコミはその辺りの空気を読み取るのは結構敏感なので土日の政治討論で取り上げればそれで終わるでしょう。週明けにはきれいさっぱり消えるんじゃないかな?
だいたい結審しちゃったんですから、引っ張りようがありません。
引っ張るとしたら
産経新聞くらいかな?
だいたい、ここ最近は献金問題よりもはるかに大きな問題が噴出してきていて、2年後の消費税UPとかかんぽの宿とか総選挙はいつやるのか、という話題を蔑ろにできるほど、今日の裁判はたいした問題ではないでしょう。
ついでに言うなら、つい一昨日、主婦及び老人のB層(=でもこの人たちが『世論調査』の対象者のほとんど)は党首討論を見ている訳で、その中のお話、117億円無駄遣いの国営漫画喫茶が4月から母子家庭加算金を打ち切った総額と同じと聞かされているので、いくら上書きB層でも、わずか二日で記憶から消えることはないでしょうから、敢えて表現しますけど
たかだか2100万に反応するとは思えないんですよね。桁が違い過ぎますもの。
実際にこの裁判を流した報道の時間帯の視聴率を取ってほしいですね。「ながら」視聴を除くなら、ほとんど熱心に見ている人はいないんじゃないかなと思います。
それともこれは私は楽観的に見過ぎているのかな?(^^;)
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