昨日、『有識者』に分類される方と少し話をした。
有識者だからもちろん、物事を私なんぞよりはるかに多く知っているし、それ相応の見識も有している。
話しているととっても参考になるわけだが、その中で何の気なしにマスコミの話になった。
むろん、もうすでに一般市民にも知れ渡っている通りでネトウヨとワイドショー命の専業主婦を除けば、あまりの記者の馬鹿っぷりな報道や質問には日本国中のみならず世界中が呆れかえっているわけだが、『有識者』も同じ感想を持っていた。
その人は別段、民主党支持者というわけではないが、とにかく半世紀以上も一党独裁が続いてきたんだから今は見守るべき時期で目くじら立てる方がおかしい、と言い切っていたのが何とも印象的で、要するに政権が代わればやり方が変わるのは当然なのだから、新政権のやることに対して現段階では是非を論ずべきじゃない、と言っていたのである。
また官僚に対しても必要以上にマスコミが新政権対官僚と煽るのに嫌気がさしているとも言っていた。
当然である。
政府と官僚は一体となって日本を担わなければならず、旧政権のように私利私欲にまみれた一体感はあってはならないことで、その点では政権が代わり政権と官僚の関係も変わることを興味深げに見ているということで、意見の相違や衝突はあっても構わないし、基本的には官僚は政治の暴走を、政治は官僚のごり押しを抑制することができれば、ちゃんと回るという認識を持っているのである。
ホント、いちいち理に適っている。さすがは『有識者』の名に恥じない見識だと素直に感嘆した。
翻ってテレビや新聞に登場する『有識者』はどうか。
特に産経、読売、地元ローカル紙・北國に登場する『有識者』は民主党パッシングに精を出し、文章から理論までまるでなっちゃいなくて自分の発言が矛盾している事さえ気付いていない。
こうなってくるともう、この人たちは有識者でも何でもなくて単なる大根役者がメイクして出てきたんじゃないか、とさえ思う。
たまに出先でワイドショーとか報道番組を目にすることもあるけど、やっぱり同じことが言えて、堅そうにして何か博識っぽい喋り方をしているコメンテーターが出ているんだけど、言っていることは是非を用いない偏向コメントに終始していて明らかにミスリードしようとしているテレビの意図が感じられる。
で、よく考えてみれば、である。
有識者つっても普段、テレビに出ることもなく、また公演も毎日とか一週間に一度というのもそこれそ稀で、大抵は情報収集とか企業の相談役とかやっているのが本来の仕事ではないかと考えると、ひょっとしたら『有識者』とは饒舌に喋ることはそんなに得意ではないんじゃないかと考える。
事実、昨日、話していた人もそんなに上手く喋る人じゃなかった。だからこそ、難しい言葉を使わないので解りやすいのである。
とすれば、テレビや新聞に登場する『有識者』は実は有識者でも何でもなくて例えば社説担当のベテラン記者とかどこか安い芸能会社から雇ったタレントなのかもしれない。
などと思った今日この頃。
そんな中、私が唯一、毎週欠かさず見ているテレビ番組は一つだけあって、それは日本テレビの『笑点』なんだけど、今日の大喜利の出演者挨拶で三遊亭楽太郎が吃驚するような挨拶をした。
読売系のしかも案外視聴率も高いこの番組で、短いながらも民主党パッシングに対するマスコミ報道を批判したのである。
そして、よくこれを日本テレビが流すことを承諾したな、とか思う。
なぜなら『笑点』は収録放送でありいくらでもカットが効くからだ。
ひょっとしたら日本テレビは氏家とナベツネに嫌気がさして反旗を翻すつもりがあるのかもしれない、
と少しだけ思った。
いつもありがとうございます☆
……でもやっぱ更新してないと拍手もどんどんなくなっていくなぁ……(--;)
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