色々な方がブログで言っていることで現在の日本の、大手を中心としたマスコミは劣化が著しく、とてもジャーナリストの名にふさわしい報道とは言えない状況に陥っている。
視聴率さえ取れればそれでよし、というメディア本来の義務を忘れ私欲に走り過ぎていると言えばいいのか。
近い例でいえば、整形殺人犯の過剰放映であるし、今年の夏のことを言えば、目の前で人が一人死んでいた押尾学よりもはるかに人気があるというだけで酒井法子を毎日、画面に登場させる体たらくである。
で、始末が悪いことに大多数の日本人というものは、自分で情報を集めようとしないものだから、テレビ新聞が過剰報道しているものに反応して周りが見えなくなりすぎる帰来があり、たとえば酒井法子が毎日映し出されれば、「なんであんなことしたんだろうね」とか「旦那が悪い」とかいう一点に集中してしまう。同時期に報道された押尾学の件では、さっきも言ったが人が一人死んでいるのである。その因果関係の方が重要だと思うのだが、酒井法子の方が人気があるというだけでテレビ新聞はまったく意に介さず、視聴率がとれる方を優先する。石川遥が数字を取れると思えば彼一人を追いかける。シーズン中はイチローの記録だけを報道し、ワールドシリーズで松井がMVPを取れば松井を取り上げる。別に何かドキュメントを作るわけじゃないにも関わらずだ。逆に一昨年までは、あれだけ毎日、斉藤祐樹を熱烈に追いかけ回していたのに今、落ち目になってくるとあっさり見放す。
単に、何もしなくても視聴率が稼げる、というだけでやっていることである。
要は自分たちで数字のとれる番組を作れない証拠だ。
さて、そんなマスコミのやりたい放題は留まるところを知らず、今では暴走の域に入っていると言っても過言ではないだろう。
前に冗談で書いたことはあったけど、もしかしたら、と思うと戦慄が走った。
日本の大手マスコミは日本を破滅させようとしている。
ひょっとしたら、冗談抜きで現実になるかもしれないのではなかろうか。
よくよく考えてみれば、である。
先の総選挙で自民党は大敗したわけだが、その原因を多くの国民は自民党の自業自得である、と思っている。
もちろん、それは間違いではない。間違いではないのだが、
安部、福田の投げ出しを招いたのは何だったか。
麻生の頭の悪さを印象付けたのは何だったか。
今になって郵政民営化に異議を唱え小泉竹中路線を否定しているのは何か。
それだけじゃない。
官僚の無駄遣いは糾弾されても仕方ないとしても、あたかも全ての官僚がやっているように見せているのは何か。
古今東西、献金問題にしても、その本質を言わずに一方的に悪と決め付けているのは何か。
答えはたった一つ。
全てマスコミが垂れ流した過剰批判報道にあるのである。
現に今でも毎日毎日民主党パッシング記事を、どんどんエスカレートさせているし、別に何したわけでもないのに、小沢民主党幹事長や亀井国民新党代表を目の敵にしている。闇将軍だとか亀井暴走だとか、言って国民を扇動している。ついでに言うなら国民も知らず知らずのうちにマインドコントロールされつつある現実は認めなくちゃならない現状が周りで起こっている。
景気の悪化や二番底も執拗に流すし、将来の不安ばかりをクローズアップする。
一説によるとアメリカCIAが仕組んでいる、とか言われているが、私はそんな陰謀論なんて知らないし、あったとしてもそれを知ることは到底出来やしない。
だからそれはどうでもいいのだが、なぜマスコミはこうまでして日本を不安定にさせようとするのか。一体何のためにやっているのか。
ついでに言うならCIAの暗躍に構っていても仕方がない。それはどの国でもあるだろうし、CIAのみならず色々な国のスパイがどんな国に居たって潜入していたも不思議はないからここで取り扱うつもりはない。むしろCIAだけをクローズアップする方が異常ではないだろうか。
そして、また別の誰かはマスコミは官僚とずぶずぶの関係にあるという。
しかし、官僚を悪だと流したのはマスコミの方である。
自民党が悪いと流したのもマスコミだし、新型インフルエンザの過剰報道もそうだ。
全ての原点は発信先のマスコミにある。
とするならば、日本にとって一番の害悪は実は、官僚でもなければ自民党でもなく、アメリカでもなければ大企業でもない気がしてくる。
植草一秀氏が名付けた、かどうかは知らないが、頻繁に引用している『悪徳ペンタゴン』は共同体でも何でもなくて、大手マスコミだけではないかとさえ思ってしまう。
今、明らかにマスコミは暴走している。
視聴率至上主義に走り過ぎるあまり、自分たちの気に入らないモノを必要以上にパッシングして世論を煽り、何もしなくても数字がとれるものを大々的にヨイショして、自分たちの都合のいいように国を仕立てようとしている。
しかし、それはマスコミとしてやってはならないことのはずだ。
マスコミは是々非々をもって情報を届けるのが使命である。そこに私欲はあってはならず『公共機関』でなければならないはずだ。
今のままだと日本はマスコミによって滅ぼされる可能性が大いにある気がしてならない。
それを防ぐ手立てはたった一つしかない。
国民自身がテレビ新聞の情報を鵜呑みにせず、自分で調べる習慣をつけることのみであろう。
一番、簡単な方法はインターネットでフリーランスや海外記事に目を通すことである。特に日本についての記事について。
そうやって言って、今、自分たちがどのように世界から見られているかを知ることにより、マスコミの虚構に惑わされないよう、心がけなければならないだろう。
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