民主党の公約の中の議員削減に対抗してるならまだマシなんだけど、自民党私利私欲のためだけの、今年の春くらいから一院制議論がにわかに脚光を浴びております。
理由を聞けば、ねじれ国会では運営がスムーズにいかないからだとか。
馬鹿言ってんじゃないよ~♪
って、感じ。
要は自民党と官僚が「自分たちが好き勝手やるためには一院制がいいだろう」というわがまま極まりない論調ですね。分かります。
とまあ、こういう端的な例一つで、やっぱり日本じゃ二院制が必要だろうとつくづく感じます。それだけ今の日本の政治レベルは低い。まだ国民性のレベルの方が高いくらい低い。小学校の学級会の方がはるかにマシなくらいですからね。
参院は良識の府とはよく言ったもんだ。
そもそも、今の横暴政権下での一院制なんて想像したら、裸のままで北極に置き去りにされるようなものです。
だいたい、国民向けの政策を何一つできないような政権が一院制なんてのたまうのは「独裁政治します」と宣言するようなもので、そんなものを許容できるはずがないでしょう。
ましてや参院は現野党が過半数を握っているおかげで、衆院の暴走をほんの少しだけだけど止めることができているんだから。
そもそも、何度も言ってきましたけど、2007年以後、国会運営を鈍化させたのは野党ではなくて与党なんです。
与党が再議決権を行使できるばっかりに、どんな悪法でも通すことができるので無駄に延長してたことは分かっている人には分かっているのです。多いか少ないかはなんとも言えませんけどね。
これでもし、参院も現与党が過半数を握っていようものなら、とっくに消費税増税や児童ポルノ改定法などといった国民にとっては百害あって一利なしの法案がバンバン成立していたとしか思えない。
そう考えれば、やっぱりねじれの可能性があり、与党の暴走をある程度抑制できる参院は現時点では絶対に必要なのです。今、参院を無くそうと言っている連中は間違いなく自民党員か自民党盲信者だけでしょう。
しかし、今秋、仮に下野しても同じ主張ができるかどうかは甚だ疑問なところではありますが。
という訳で、現段階ではやっぱり参議院は絶対に必要で二院制を堅持することが今の日本では至仕方ないことなんです。
もっと政治のレベルが高ければ一院制でもいいでしょうけど、「自分たちの好き勝手できるから」なんて低レベルな発想で一院制を主張するような政党がある限り、国民は一院制を絶対に容認しない方がいいと思います。
議員削減に繋がるから、と言っても、別にそれで国民に何かが還元されるわけがなく、国債発行を控えるわけもありませんから。現に二院制の現状にあっても国債発行が抑えられていませんからね。それも好景気の時でも乱発しちゃってますから救いなしです。
国民の総資産が1500兆あるから1000兆くらい借金しても大丈夫、なんてのたまう官僚だか自民工作員だか分かんないような連中がいますけど、これは完全に詭弁でしかありません。
とどのつまりは国民資産を吸い上げよう、と言っているようなものですから。
衆院の暴走を止められるのは参院しかない訳で、再議決権さえなければ、もっとスムーズに運営できるんですよ。なぜなら話し合いで双方、落とし所を見つけて妥協の上で法案が成立していくから。
それを放棄して国会運営を私物化した現与党に『一院制』を主張する資格なんてありません。
今はまだ、二院制で国会運営するべきです。
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