前回の更新から三ヶ月が過ぎ、新しい年になっていた挙句、なんだか広告も入っていた。
この間、何をしていたかと言えば、オフの自由時間をクリスマス、年賀イラストに勤しみ、現在も受験生エールイラスト作成中だったりする。
と言うか、やっぱり時間の経過に速さを感じて仕方がない。実のところ、私自身は1つあたりのイラスト作成時間ペースは変わっていない、と思っていて、しかし、現実は昔よりもはるかに時間がかかっている現実がのしかかっているのだ。
人は歳を取ると鈍くなる、と言われているが、それは正解だな、と考える。ただ、それは時間の流れに徐々についていけなくなっているって意味で、それを衰えと言うのだろう。
はてさて、本日、愛知県で県知事選、名古屋市長選、そして、市議会の解散を問う住民投票というトリプル選挙が実施され、愛知県民並びに名古屋市民は、大村秀章氏を県知事に選び、河村たかし氏を名古屋市長に再任させ、名古屋市議会の解散を選択した。
これはとりもなおさず、既得権益集団に対する平和的クーデターと言っても過言ではないだろう。
愛知県は民主王国と呼ばれるほど、民主党が圧倒的に強く、前回の衆院選でも15選挙区完全制覇を達成していた。
私的には今回の選挙について、民主党が敗北した、とは思っていない。敗れたのは、菅執行部なのだ。
菅や仙石、前原、渡部、生方、枝野と言った己が権力欲に駆られて既得権益集団に魂を売り渡し、2009年に政権交代を実現させた『国民の生活が第一』という理念を踏みにじった連中が敗れたに過ぎない。しかも、この連中が支援した候補は自民党も相乗りしていて、と言うことは、少なくとも愛知県民と名古屋市民は『国民の生活が第一』を推進させようとする大村氏、河村氏を選択したに過ぎず、それがイコール民主党の敗北ではないことを意味しているし、この結果はいまだ、『国民の生活が第一』を理念に掲げた民主王国が存在することを知らしめたということになる。
それでもやっぱりと言うか何と言うか、世界中から忌み嫌われ信用の欠片もない日本の大手マスゴミは嬉々として、民主党敗北を伝えている。しかも、どういうわけか、この時期に大相撲の八百長問題を大々的に取り上げ、愛知のトリプル選挙から関心を逸らそうと姦計をめぐらせいることが明らかだった。
本気で、そろそろ日本国民は気づかないといけないのだが、政界において、相当重要なウエイトを占める出来事があるたびに、タイミングよく、別のことで大騒ぎするマスゴミの姿勢は明らかにおかしいだろう。
新型インフルエンザ報道による民主党代表戦潰し、捏造裏献金疑惑による国民救済法潰し、消費税導入時のリクルート事件など、挙げれば切りがないくらいタイミングがおかしい事件が起こっているんだけど、気づかないお馬鹿が多いのは推理力とか想像力以前に、何も考えず流される輩が数多くいるからとしか言いようがない。
さて、愛知県トリプル選挙に戻るが、上記の通り、少なくとも愛知県民はまだ『国民の生活が第一』を掲げる『2009年時の気概を持つ民主党候補者』であれば、支持していることを知らしめてくれたのは、ありがたかった。
大村氏にしろ河村氏にしろ、あの当時の民主党の理念を忘れていない候補者が当選しているし、愛知県民は当然、この二人が民主党系の候補者であることを知っているのだから。
できるなら日本国民の大多数がそうであってほしいと願うのだが、それは高望みに過ぎないような気はする。
それだけ私は日本国民の意識は低いと思っているからだ。
しかし、今回の二氏の勝利は、既得権益集団がバックにいるのは誰であるかを、ちゃんと見極められたがための勝利であるからして、別に、国民は民主党を見限ったのではなく、民主党内の一部の権力の権化どもに三行半を突き付けた、という見方が正しいのではなかろうか。
んまあ、それでも菅、仙石、前原と言った現執行部の馬鹿者どもは岡田克也氏に一切に責任を押し付けて、自分たちはのうのうとする気満々だろう。
私は岡田氏が哀れで仕方がない。
氏の性格を考えれば、今の立ち位置は自分の理念とは正反対であることに気づいているだろうに、愚直な性格が災いして、それでも執行部の方針に従わざる得なくなっているからだ。
ならば、一地方選挙だから国レベルで計るのは間違いなのだが、それでも今回の選挙の責任を取って幹事長職を退いてほしい。
小沢氏や鳩山氏と同じように一兵卒となって行動の自由を得た方がいいのではないかと思う。
話は逸れてしまったが、愛知県民が見せてくれた結果は、今なお、既得権益集団を毛嫌いする帰来が残っていたことを証明してくれたことに尽きる。
誰がなっても変わらないなら官僚に任せてしまおう、なんて諦める必要はどこにもないことを教えてくれた。
大村氏や河村氏がどんな県政、市政を担うかは興味深く見せてもらう価値はある。
そして、小沢氏と鳩山氏を支持するグループ総勢180名は今こそ、現執行部を打倒するための行動を起こすべき時が来た。
地方選の前に集団で民主党を離党し、国民新党に合流するなり、新党を立ち上げるなりして、『国民の生活が第一』を推し進めるべきである。そこに比例区で復活当選した連中が含まれていようとも、現執行部から文句を言われる筋合いはない。なぜなら現執行部は『自民党』と書いた有権者の一票によって復活当選しておきながら、離党した挙句、権力欲に塗れた与謝野を抱え込んでいるからだ。
国民は民主党を見限ったのではない。
国民が見限ったのは、悪徳官僚や既得権益集団に癒着する旧来自民党となんら変わりない現執行部たちだけだ。
PR