今日、日本の歴史を根底から覆す出来事があった。
<日米密約>外務省委が報告書 核持ち込みは「暗黙の合意」非核三原則が単なる国民を欺くためだけのアドバルーンであり、実態はまったく違うことを示していたことの一端で、ただし、私自身は持ち込まれていたことや密約があったことを非難するつもりはない。
もちろん、大問題ではあるのだが実害もなかったし、世界のどこかで核爆弾が炸裂したことはないのだから、密約や持込については何ら責め立てる必要はないし、そもそもアメリカではとっくに公開されていたことで、今日になってようやく日本が認めたって話だ。
しかし、隠蔽ならまだしも、自民党政権が国民を騙し続けていたことが白日の下に晒されたことが意義があるわけで、そして大問題なことである。
はたして明日の朝刊各誌はどのように報道するかは何とも言えないが、これははっきり言って日本の戦後の歴史をひっくり返す出来事だといっても過言ではない。一面トップはもちろん三面記事にすべきことだろう。
何と言っても、平和憲法も非核三原則も嘘っぱちだったってことになるわけだからな。
核兵器の根絶を謳っていた日本の主張が単なる似非平和主義者でしかなかったことの証で、まあ海外ではとっくに知られていたことではあるんだけど、日本国内がようやく、その事実に気づいたってのは大事なことだ。
いくらアメリカに頭が上がらないからと言ったって、やっていいことと悪いことの区別がつかないようなママゴト政権が半世紀以上も続いていたってことが何よりも酷い話で、国民を欺くような真似は政府はやってはならないし、欺くなら欺き通さなければならない。
んまあ、だから自民党政権はずっと隠蔽してたわけなんだけど、今回、密約が公表されたことで、政権交代の効果が一つ見られたことは良かったのかもしれないか。
長崎県民は複雑だろうな。自分たちがつい最近選んだ知事の支援政党が自分たちの心を踏み躙っていたってことを今日知ったわけだから。
といってもこんなものはまだまだ氷山の一角に過ぎないような、もっと重大な悪事が眠っているような気がしてならない。
何と言っても根本の憲法を蔑ろにするような真似を仕出かしていたのだから、これだけではないだろう。
岡田外務大臣は本当に頑張っている。親小沢幹事長の人たちからは好かれていないようではあるが、民主党の中で誰よりも情報開示に意欲的なのは岡田外務大臣だってことは上杉隆氏曰く、世界のジャーナリストたちの共通の認識だそうで、現に岡田外相は記者クラブ制度を外務省から排除したし、今回の密約についてもそうだ。実直で堅物だから、もっともっと明らかにしてほしい。それが日本の健全化につながるなら大歓迎だ。
さて、核密約が白日の下にさらされたことで広島・長崎といった被爆地域からは当然、怒りの声が上がっている。
「欺き続けた責任重い」=被爆者らが憤りの声-広島、長崎私自身も核の傘が平和に役立っているなんて少しも思っていなくて、単なる均衡状態に過ぎないという認識しか持っていない。
被爆した広島、長崎の人たちは、核兵器が平和のためのものではなく殺戮兵器だってことは世界の誰よりも知っていることだから説得力もある。
そうなのだ。
広島と長崎は世界で唯一の核兵器被害を被った国なのである。
だからこそ、非核化については世界の誰よりも切望していてもおかしくないし、核兵器の本当の恐ろしさを骨身に染みて理解しているのである。
これは沖縄基地にも共通していることなんだけど、実際に、当事者にならないと苦しさは理解できないのは確かなんだけど、理解できないからといって当事者たちの心を踏み躙るのはやってはならないのである。
それを兵器でやってきたのが、自民党政権だってことがまた一つ、明らかになった。同時に大手マスコミも当事者たちの心を理解していないから悪辣記事を平然と流せるのだろう。
世界に核兵器は必要ない。なぜならそれは平和のためにあるものでもなんでもなくて、単なる国の力の誇示に過ぎないものであるし、それこそ文字通りの大量破壊兵器に過ぎないからだ。
今現在は広島と長崎だけが世界で唯一の被爆地域となっている。
今後も世界では広島と長崎以外で核兵器が使われることがないよう願わずにはいられない。
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