私は居住地が石川県で、今年の3月14日に石川県知事選挙がある。
ところが、この石川県というところはとにかくガチガチの保守基盤で、昨年の総選挙でも波乱が起こったのは石川三区だけで一区は奥田敬和の息子が当選しているし、二区は日本の政治を混沌の底なし沼に追い落とした豚が当選している。
県議会にしろ市議会にしろ、とにかく長年議員の顔が変わらないし、変わる時は二代目だったり三代目だったりして、いったい何を考えて自分たちの代表を選んでいるんだと、最近は強く思うようになってきた。
それでいて、今年の県知事選にまた、現職が5選を目指すとかほざいて立候補するのである。
現職の前の知事は文字通り死ぬまでやって、しかもその長さは全国一だっただけに、少しは反省したのかと思えば、結局はまた同じことを繰り返しているのだ。
いったい石川県民は何を考えているのか。
現在、石川県は日本有数の不況地帯で、ヘタなど田舎よりも回復基調に乗ることはなく、少し回復の兆しが見える企業は決まって県内企業ではなく県外から来た大企業のおこぼれであり、自力で何とかしようとする意志はまったく見えないお国柄である。
まあ、それは解らないでもなくて、この石川県と言うところはとかく流行に流されやすく、、テレビや新聞で「これが流行りです」なんて流されようものなら、あっという間に、それが浸透する。
最近の一番顕著な例は携帯普及率が全国一早かったし、今現在も、地デジ普及率が日本平均の倍はある。
つまりそれは、「自分で考えること」を放棄しているということで、私の周りでは「小沢は悪い」だの「アメリカは日本を守っている」など平気でのたまう連中が後を絶たないのも頷けるってもんだ。
で、ここで自民党に言いたい。
なぜ、お前らは谷本正憲を推薦相乗りをするのかと。お前らが独自に擁立するのが筋なんだよ。谷本正憲は新進石川所属だったはずなんだから自民党は敵対勢力だ。
谷本正憲も谷本正憲で自民党の推薦を断れ。
こんな相乗りを続けているから石川県がいつまでたっても変わらないのである。
それでも今年は久しぶりに多数の立候補があったようだ。谷本氏を含めて5人が立候補する予定である。
ところが、谷本氏を除く残りの候補の露出度があまりに小さく、おそらく県民の大半は谷本氏以外を知らないことだろう。
正直言って私もそうなのだ。今、必死に情報集めをやっていて、ようやく桑原豊氏、木村吉伸氏、米村照夫氏の情報を得た。もう一人建築家が立候補を予定しているそうだが、とにかくこの5人の政策を見て聞いて知って、自分なりの見解で投票用紙に名前を書こうとは思う。
ただ、やっぱ多選は閉塞感と停滞感を撒き散らし前例前例だから不景気からの脱却がなかなかできなくて問題だと思うし、こんなことになるのは与野党が相乗りするからに他ならない。
だからこそ、あの44年も遅々として進まない北陸新幹線着工があるのである。
この候補の中で、北陸新幹線を取りやめる、という候補がいれば、迷わず私はその候補に入れるのだが、はたしてどうだろうか。
しかし谷本氏が新進石川と民主党の推薦を受ける以上は、元民主党の桑原豊氏を自民党は推薦もしくは公認すべきだと思う。谷本氏が民主党推薦を受けているのだから、受けられなかった桑原氏を自民党が支持するのが与野党の在り方だろう。与野党は(健全にという枕詞は付くけど)対立してこそ意味があるのだ。なぜならそれぞれの存在意義が違うから対立するのである。
それでこそ選挙に対する注目度が変わるし、石川県民も二つ以上の考えがあれば現時点での自身の生活を鑑みて候補者を選べるというものだ。
にも関わらず、自民党は相乗りし、谷本氏もまた「自民党も推薦に加わってくれて心強い」という意味不明のセリフを吐いている。
これでは結局、何も変わらないのである。
国政に限らず、考え方は二つ以上ある方が望ましいのは当然で、一つでは偏向であるし何も変えられない。
今回の石川県知事選挙では、石川県は何も変わらないような気がしてならないのは非常に残念だ。
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