いよいよ選挙まで残り一週間に迫り、各党、演説の熱の入り方も一段とヒートアップしている訳ですが、今日は、私が生息する、んで、今回は全国注目選挙区となりました石川二区で、民主党立候補・田中美絵子氏が自民党立候補・森喜朗氏に勝てるかどうかを私なりに検証してみましょうか。先に断っておきますが何の根拠もありません。ほとんど独断と偏見と思ってもらっても構いませんよ。
まず、結論から言えば、『週刊文春』が報じたように田中氏有力、森氏苦戦、なんてことはありません。田中氏は善戦しているかもしれませんが、まだひっくり返すには至っていないことでしょう。
さて、では本当に勝てる可能性がないのかという話でございますが、やる以上は0ではないと思います。
石川二区の有権者数(2009年3月現在)
選挙区 | 有権者数 |
加賀市 | 61,678人 |
小松市 | 86,779人 |
能美市(能美郡川北町含む) | 41,362人 |
白山市 | 88,876人 |
石川郡野々市町 | 35,987人 |
合計 | 314,682人 |
まず、能美市は諦めるしかありません。ここは森氏の地元ということもありまして一番、何も考えていない連中が揃っていますからダブルスコアで負けます。森氏の息子の評判がすこぶる悪かろうが、それでも県議として当選させてしまうような連中なので打つ手はもちろん、手の施しようがありません。という訳で2:8
加賀市は多彩な業種が揃っていましてイマイチ読み切れません。いったいどっちが有利なのかさっぱり分かりません。とりあえずイーブンってことはないので4:6にしておきましょう。
小松市は春の市長選でもそうですし、商工会議所やコマツの年寄り連中は固めることはできても、案外、その他の人たちは反森氏が多く、実のところ、前回もイーブン、前々回、さらにその前の総選挙では民主党候補者の方に票が集まっています。てことで小松市は逆に6:4で田中氏。
白山市は前回同様だとすれば4:6
この4つの選挙区合わせて、仮に投票率を100%としますと
田中氏120,561票 森氏158,134票投票率を前回並みの70%であれば
田中氏84,393票 森氏110,694票となり、野々市町を除けばおおよそ前回通りの得票数と相成ります。
さて、何故野々市を外してあるかと言いますと、ここが本当にまったく読めないからなんです。金沢市との合併を蹴り、自力で急成長を遂げた町でしがらみがとっても弱く、石川二区で一番、浮動票の影響を受けるのです。
もっとも仮に今回、野々市町を7:3で取れたとしても、投票率70%では、
田中氏102,027票 森氏118,251票で、届きません。
前回の森氏の得票数が129,785ですが、これは浮動票1万票が小泉劇場に乗せられただけで、今回はこの浮動票分はおそらく田中氏に流れますからあながち、私の予想は当たらずも遠からずではないかと考えております。
では逆転のためにはどうすればいいのかということでありますが。
先に言いましたように能美市は捨てるしかありません。ここは3:7にすることさえできません。小松市でさえも7:3にまではできないことでしょう。まあ7:3にできれば、加賀市をイーブンに持っていくことでひっくり返すことができますけど、それは楽観視でしかありません。
ただ現実的な問題を言えば、加賀市はイーブンにできる可能性はあると思います。多彩な業種がひしめいていて土建屋はともかく、他はそこまでしがらみがあるわけではありません。ともすればイーブンになるんじゃないかと私は考えております。
それでも7000票差ありまして、やっぱ逆転のためには残り4地区で1地区あたり平均2000人ほどの意趣変えが出ることを願うしかありません。
現時点ではやはり、田中氏はまだ不利だと考えるべきでしょう。
でも石川二区の有権者はもっと考えるべきで、本気で今と未来を見据えるなら、本当に今まで通りで大丈夫なのかを思案すべき時が来たと思います。
特に年配の人たちは、子供や孫のことを考えて投票すべきで「自民党はともかく森先生は違う」というのは誤りで、結局、国会の場に行けば党の方針に従っているという現実を知るべきでしょう。「森先生は内心反対だった」という弁護には何の意味もなくて、実際の行動は国民の不利益をもたらす法律(=子供や孫を苦しめる)の賛成に回っているということに気づかなきゃいけないのです。
日本の政治の仕組みを鑑みれば、義理や人情で人を選ぶのではなく、自分たちの生活に照らし合わせて党で選ぶもの。
8月30日は自分のために投票するのだという意識を持って、投票所に足を運んでもらいたい、切にそう願います。
本当にたくさんの拍手、感謝です。新作は――今しばらくお待ちください。(^^;)
PR