一昨日は、子供手当について語りましたけど今日は民主党目玉政策で有名どころと言えば、のこの二つについても私なりの見解を述べてみようかと。
まず結論から言えば、両方とも賛成でございます。
自民党広報誌であります読売、産経、日経、地元のローカル誌・北国新聞は馬鹿の一つ覚えみたいに、やれバラマキだ、やれ財源はどうするんだ、とか繰り返し言ってますけど、そこからさらに踏み込み、メリット、デメリットの双方を報道しないとメディアとしては失格と言っていいでしょう。つか、とっくに失格だけどな。この四誌は。
なんせ社説と報道の区別もついていないんだから、もうメディアとして末期状態にあり、これから本格的な民主党政権が誕生すれば、日経はまだ本業の経済報道で生き残れても産経は間違いなく廃刊、読売と北國は、それぞれ今は発行部数全国一と地元ローカル誌一にあるけど、あっさり転落することでしょう。
軌道修正。
さて、どうして私が高速無料化とガソリン暫定税廃止に賛成なのかと言いますと、最大の理由は今現在、日本は深刻な不況下にあり、消費が冷え込むだけ冷え込んでいるからです。
しかし、高速無料化とガソリン暫定税廃止は確実に景気高揚の呼び水となります。
なぜなら物流コストが下がるから、そして、個人個人の財布にも余剰を残すから。
物流コストの半分は高速料金とガソリン代で占められていて、それが格段に下がるんだから運送料が下がる。
運送料が下がれば、運ばれる物品の値段も抑えられる。
それに暫定税廃止により、消費者の財布には一ヶ月当たり、2000円ほどのゆとりができるから、その分が消費に回る。
消費が活性化すれば生産も活性化する。
内需拡大に貢献できるだけに、悪い政策だとは思いません。
阿呆現没落寸前首相が焦土作戦として展開した名ばかりの景気対策に盛り込まれているハコモノづくりや道路づくりに没頭されたところで、潤うのはゼネコンを始めとした土建屋だけなんだから、国民全体に恩恵がある高速無料化とガソリン暫定税廃止の方が広範囲に利潤を享受できるので、どう考えても後者の方が有益であることは疑いようのないことなのでしょう。
んで、反対派(というか既得権益構造)が主張する、みんな車に乗るからCO2の排出量が増えて環境破壊に繋がる、というのはなんともピンボケ満点な論調であることを今、ここで言っておきましょう。
特に、この話が経済学者から出るのはお笑い草で、少なくとも経済学を専攻した大学生の大半は、経済と環境の両立は不可能だということを知っているのです。つまり、テレビで偉そうに「環境破壊だ」とのたまう経済学者は実は経済学者でも何でもなくて、単なる似非コメンテーターであることを自ら暴露しているんですよ。
というのも経済の発展のために環境を保護することはできないから。
物作りのためには当然、工場がいる、資材がいる、機材がいる、流通させる交通手段がいる。
そしてこれらの調達方法はすべて、環境破壊以外に手に入れる手段がない。数が増えれば増えるほどそれは顕著になります。
もし、環境保全をしながら景気を上向かせる方法を知っているなら、是非、ご教授願いたいものです。
で、ここでCO2排出量が増加するから環境破壊に繋がる、という論調も単なる方便であることを言っておきましょう。
まず、高速道路が無料化して、混むのは本当にしばらくの間だけだと断言してもいい。なぜなら、人は混んでいる道を避けるから自然と交通量は適量に変わります。
ましてや高速道路の大半は海沿いが山の中。
無理にこんなところに行くよりは知っている道を誰もが行きます。近場であれば。
次にガソリン暫定税廃止についてですが、暫定税が廃止されたからと言って、それで自動車に乗る輩が増える、というのは思考停止の短絡思考で、実際は、
おそらく増えません。
先に言いましたけど、余剰はあくまで2000円ほどです。
これをガソリン代に転嫁する人の方が少ないことでしょう。大多数の人は2000円の余剰ができれば、安いんだけどちょっと我慢していた
何かを買うんじゃないでしょうか? その2000円をガソリン代に回す、なんて人はいないでしょう。1ℓ=100円だとしても20ℓです。これじゃ一ヶ月に乗る車の走行距離を増やすよりは欲しいものを買う人の方が多いことでしょう。
じゃあ、どうして反対する人がいるのかと言うと、これは二つに分かれるでしょうね。
車を持っていない人か、既得権益集団か。
車を持っていない人は、その恩恵に授かれない妬みから反対しても仕方がないとして、既得権益集団は高速道路無料化とガソリン暫定税廃止によって得ていた利潤が完全に無と化すから反対していると言っても過言ではありません。
高速道路で誰が儲かるか。
これはもう土建屋だけで、しかもETCも実のところ、実態がよく分からない天下り団体が一括で請け負っているからそれが無くなるのを嫌がっているだけ。
土建屋や料金所の人たちが職を失くすじゃないか、その責任はどうするつもりだ。
と言う人は、これまた土建屋と道路公団の人たち。
言っておくが、世の中の失業率はすでに6%に迫っていて、実際にはすでに10%を超えているんだ。
今までぬくぬくと暴利をむさぼっていた土建屋と道路公団が何を言うか。お前らも今の世間の厳しさを知るがいい、ってやつです。
あっそうそう。なんか高速道路を造るのに借金を重ねている、って話で、その借金の利息が払えなくなるから無料化反対を唱えている人もいましたけど、んなもん国土交通省に払ってもらいましょう。
今まで貯め込んだ分があるだろうし、無駄に馬鹿高い高級官僚や天下り役員の給料を削れば利息分くらいは出るでしょ。国に金をせびるんじゃなくて自分たちでやりくりすればよし。
無いとするならどうして無い袖を振ったんだ?という話でしかありませんよ。
つまり、高速無料化とガソリン暫定税に反対する人間の方が少なくて、その少ない人たちばかりにスポットを当てるような報道をし続ける新聞社やテレビの頭の悪さはいい加減にしてほしいと思います。何故、無料にできないか、何故、暫定税を廃止できないか、
その本当の理由を語ったとき、おそらくは国民の怒りはさらに頂点に達し、既得権益集団が完全に潰されるから言えないんでしょうね。
むろん、その既得権益集団には大手マスコミも含まれていますが。
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