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今年の日本シリーズはパ・リーグ代表の北海道日本ハムファイターズとセ・リーグ代表の東京読売ジャイアンツの間で行われています。
ちなみにファイターズを先に表記したのは昨年の日本一がパ・リーグの埼玉西武ライオンズだったことに対する敬意です。
で、私的にどちらに勝ってほしいかと言えば、ドラゴンズを応援する私としてはセ・リーグ代表の巨人に勝ってほしいと思う反面、球団創設以来、一度も日本一になることなくナベツネのエゴで潰された近鉄バファローズ一筋で現役を終え、最後の監督となってしまった梨田氏だけにファイターズでもいいかな、という気持ちもあります。


さて、そんな巨人の本拠地・東京ドームについて、ここ数年、思うところがありまして、とにかくこの球場はホームランが出やすいことで有名というなんとも投手泣かせの球場なのでございますが、できた当初はとても量産できる球場に見えなかったことは確かでした。
なぜなら東京ドームが日本初の屋根付き球場としてお目見えしたのは1989年の公式戦からで、両翼100m、センター120mと確かに右中間左中間のふくらみは弱いですがフェンスも3m以上あり、また、他の球場がナゴヤ、神宮、広島市民、横浜の三つは両翼センターともに10mは狭く、甲子園もラッキーゾーンがあったということで、東京ドームが相当広く感じ、また現実問題として松井秀喜が1998年に本塁打王を獲る以前、1996年に同じく松井が38本の本塁打を放つまで、巨人の選手から30本塁打すら出なかったにも拘らず、最近、特に21世紀以後は一体どうなってしまったんだろう、というくらいホームランが多発しております。
日本テレビの解説者たちは盛んに「打ち方がうまかった」とか「力がある」とか苦しい言い訳してますけど、もう原因はど素人にもバレバレで、反発力の強い、いわゆる『飛ぶボール』が使われていることや、東京ドームの空調、特に打球が上がれば上がるほど、ほとんど高地でやってるのと同じくらい空気圧が低いことや、空調設備そのものもホームから外野に向かって強く吹いていると言われておりまして、まあ確かに見ていると、近年の他の球場であれば素人から見て「行った」と感じる打球でなければ届かない打球じゃなくても、「え? あれが入るの?」と思わず目を丸くしてしまうような当たりまで届いてしまうわけで、東京ドームのみならず日本のプロ野球公式戦で使われるボールのほとんどが『飛ぶボール』でございますから、昔は『野球の華』と謳われたホームランの価値がえらく下がってしまったな、となんとも言えない落胆した気持ちがあります。
だから、アメリカメジャーリーグに渡った『日本の長距離砲』と呼ばれる選手たちの長打力が向こうではまったく通用しないことが2004年以後に公けになってしまって、さらにホームランの価値が下がってしまった気がしてなりません。
現に向こうで唯一の日本とアメリカ両方で長距離砲と言っていいのは毎年、怪我さえなければ確実に30本塁打放つ力を持つ松井秀喜ただ一人ですからね。
ただ、その松井でさえも2002年に50本塁打だったことを思えば20本は減っていることになって、如何に日本の打者が『飛ぶボール』に助けられているかがよく解ります。


じゃあなんで松井だけが向こうでも本塁打を量産できるのかといえば、これは松井の本塁打と他の日本人打者の本塁打の質が全く違うからと言われています。
日本人打者の本塁打と言えば、いわゆる放物線を描いて飛びこむモノが多いのが特徴で、昔から現代に至るまで日本人のホームランバッターと言えばそういう本塁打が中心でした。王貞治のみならず田淵幸一、秋山幸二、山本浩二、野村克也、落合博満等、皆例外なく放物線ホームランでございます。
しかし松井だけは『突き刺さる』ホームラン、放物線ではなくライナーで運ぶよう心がけて打っていた結果、向こうでも30本塁打前後打てるという結果をもたらしていて、だからこそ松井だけが、最近、東京ドームの本塁打の多くが『ドームラン』と揶揄されるにも拘らず、そういうホームランでなかったことを証明しているのでしょう。要は本当のホームランバッターとは放物線で距離を出す打者ではなく、ライナーが落ちてこない打者であるということで、これは贔屓目でも何でもなくて、日本人では唯一人、松井秀喜だけが当て嵌まるのです。


近年、あまりに本塁打の価値が下がり過ぎて、それが野球の魅力を奪ったのかもしれないな、と感じることがよくあります。
やっぱり、なかなか出ないモノがたまに出るから価値があり、量産できるのも一部の長距離砲だけだったからこそ、本塁打という野球で最も華々しい瞬間が際立っていたことは認めなくてはいけないのでしょう。
本塁打を打つ技術がなくても出るから本塁打に面白みや興奮がなくなって、そういう華がなくなったからこそ、野球がつまらないものになって、選手のビジュアルばかりが強調される時代になってしまったのかな、とか思います。
もう一度、野球人気が戻ってくるためには何か一つ『醍醐味』を作る必要があるのでしょうけど、一番の華であった本塁打が今の体たらくではなかなか難しいのかもしれません。
もしかしたら海を渡る選手が増えてきたのはメジャーリーグの(お金という)魅力というよりも、日本の野球が面白くなくなったのが原因かもしれませんね。
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