現在、私が応援する中日ドラゴンズは春先同様、完全に停滞期に入ってしまって、8月20日くらいの頃は首位・巨人と1.5ゲーム差だったものが、今や6.5差と開き、逆転優勝が風前の灯となってしまっています。
6月から7月にかけての大型連勝の反動は最小限に食い止めたというのに、大事なこの時期に打線は湿ってしまったし、投手陣も先発、中継ぎ、抑えが崩壊状態になってしまいました。
調子の波があるのは仕方がないことで、良い時もあれば悪い時もある。ただ、この時期に悪いバイオリズムが来てほしくなかったことだけは確かでですね。
立て直すには1ヶ月くらいかかるだろうから、次の上り調子をCSに持ってきてほしいものです。さすがに今の状態でリーグ優勝を望むのはちょっと苦しすぎますから。(^^;)
さて、そんな中日ドラゴンズを率いているのは、プロ野球ファンであれば知らぬ者がいないという、現役時代はただ一人、三度の三冠王に輝く、日本史上、最高の天才打者であった落合博満監督その人でございます。
孤高の天才、オレ流と謳われた独自の観念が、彼よりも上の世代には受けが良くなく、また年俸に拘ったがために、球団とも数々のトラブルを巻き起こしてきたわけで、またマスコミ嫌いな面もあり、才能は彼より下の世代に崇められるほど認められていたにも関わらず、常に『悪役』というレッテルを貼られる人でした。それゆえ、現役引退後、これほどの選手であればすぐにでも監督やコーチとして招聘されてもおかしくなかったほどの人物なのに、2004年に中日ドラゴンズの監督を引き受けるまで、どこの球団も彼を招へいすることはありませんでした。
しかしながら中日ドラゴンズの監督に就任してこれで6年目を迎える落合監督ではございますが、その戦績は驚嘆もので一度も借金でシーズンを終えたことが無いことは勿論、今年も2位を走っておりますけど、去年までの5年でリーグ優勝2回、日本一1回、さらに昨年を除けばすべて2位以上の成績を収めているという、今のところ、選手としても指揮官としてもハイレベルな成績を残す類稀な存在となっております。
まあ、それでも落合監督はマスコミ嫌いで有名ですので、当然、マスコミにも好かれなくて、いつもいつもネタが詰まれば中傷記事の矛先を向けられてしまいます。
春先はWBCボイコットの指示を出したとか、就任直後から「名古屋では人気が無くて観客動員が落ちている」とか、2007年の日本一のときは功績をたたえるよりも8回パーフェクトで来ていた山井を代えるのはファン無視の暴挙だ、とか散々言われました。こんな記事を見るたびに、落合監督と野球と中日ドラゴンズのことをよく知らない人からは、漠然と『悪い人』ってイメージを持たれていて、しかし、現在のドラゴンズファンからは「辞めてほしくない」、「敵に回したくない」という正反対の評価を受けている御方でございます。
むろん、私も落合監督を敵に回したいとは思いません。それだけの凄さを今年も含めて就任後から余すところなく見せつけられましたから。
だいたい、WBCボイコットに落合監督は絡んでなくて、これは中日新聞と読売新聞との親会社の確執の所為だし、観客動員が落ちているという話にしたって本当は逆に上がっているのです。
2007年の日本シリーズは、それまで中日ドラゴンズは実に半世紀以上も日本一になっていなかったんだから、パーフェクトで来ていようが山井は当然、体力的にもへばってきているし、それなら万全で絶対的な抑えに託す方が、俄然、勝つ確率が上がる訳です。あの試合に関して言えば、ヒット一本で流れが変わりかねなかったんだから、五十年以上遠ざかっている日本一と個人の記録を天秤にかければ、そりゃチームの指揮官としては前者を選ぶのが当然でしょう。それを心ないファンはまだ仕方ないとしても、五十年以上も日本一を遠ざけていた戦犯たち、ドラゴンズOBから非難の声が上がったのはなんとも憤りを感じましたよ。特に谷沢と星野仙一な。お前らが、あの年までに一度でも日本一になっていれば、あの場面は山井続投だったんだよ。お前らが日本一になれなかったものだから、落合監督は勝つ手段を取らざる得なかったんだ。山井の9回表を奪ったのはドラゴンズOBだってことを自覚しているのか?と、テレビでコメントする姿を見たときにマジで殴りたくなる衝動に駆られましたよ。
という私見はともかく、この落合監督を見ていると、どうしても政界でも一人、ダブる方がおられるんですよね。
それは言わずと知れた民主党次期幹事長・小沢一郎。
小沢一郎をよく知らない人たちはマスコミの奸言に乗せられて、『悪い奴』とか『権力の権化』とか『金権政治家』とかとイメージを持たれていますけど、一度でいいから小沢一郎を実際に見て来いと言いたくなります。
私は著書というものをあんまり信じてなくて、アレは他人が書けば基本的に真実というよりもヨイショか非難の両極端に分かれるもので、自著となると自分を悪く言う人間なんているわけがないからどうしても良い人に見られようとするものになってますので、どうも実態を掴みにくいので好きじゃないんです。(読まないとは言いませんよ)
それよりも、やっぱり自分の目で本物を一度でもいいから見に行く方が分かるってもので、8月29日に『本人』を見に行ってきました。
その話は
8月29日付でも言いましたけど、あの場所は小沢一郎ほどの超大物が来るなんてことは絶対にあり得ないような場所で、しかも、そこに集まった人たちに一人でも多く触れるよう努める姿は選挙パフォーマンス以上のものがありましたので、決して新聞テレビが報道するような悪い人間じゃないことは、あの場に居合わせた人たちが皆、思ったんじゃないかと想像します。
という訳で、落合監督にしろ、小沢一郎民主党次期幹事長にしろ、マスコミが虚言で覆い隠してしまっている人ほど、実は権力者が恐れを抱く凄い人で、内側に飛び込んだ人だけがその人を本質を知ることができるということに他ならいのです。二人に共通していることは世間に誤解されていて、しかし二人とも、それを意に介さず己を貫く本当の本物の実力者ということでしょう。
マスコミが異様にパッシングする人物は、実はマスコミ報道とは正反対の人物であると認識してもいいかもしれませんね。
そう言えば、この二人を異様に叩いているのはどっちも読売グループのような……(意味深)
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