何度でも言うけど、私はマンガオタクであって、アニメオタクではない。
ちなみに、ラノベについてもそんなにオタクじゃないとは思う。
だから原作のマンガを繰り返し見ることはあっても、アニメになると、スルーすることも多々あって、気がつけば、聞いてる音楽が「え? これアニメソングだったの?」と後から知ってちょっとびっくりすることもある。
たとえば、最近、『とある魔術の禁書目録』って作品のマンガライズ版を、ちょっと立ち読みしたら何気に興味がわいて、一気に続刊上限まで一気に購入して、「へー、アニメもやってたんだ。どんなのかな?」などと、少し軽い気持ちで、見てみたら、
「え? そうなの?」
てな感じで思いっきり目が点になったんだけど、「を? なかなかいいリズム感の音じゃん、これ」なんて軽い気持ちで一年ほど前にDLした、川田まみって人の『PSI-missing―』って曲が、その『とある魔術の禁書目録』に使われていたことを初めて知ったこととか。
そんなこんなでマンガ版もアニメ版も一気に目を通したんだけど、それじゃどうにも物足りないってことで、実のところ、この連休(つっても土曜日は仕事だったんで日、月の二日間)、マンガないしアニメ以降になると思うんだけど、『とある魔術の禁書目録』の原作にしてライトノベルを一気に7巻~20巻を購入して読破する時間に充てたってわけだ。
うん。好奇心のエナジーって怖いね。でも1万内だったと思うからいいか。(ヲイ)
一気に読み切った感想なるものを書いてみるけど、なんとなく『日常の中の非日常』というより『裏社会』っぽい展開で、ちと……というか、結構グロい。
それも男女どころか老若男女問わず血だるまになるものだから、ティーンエイジ小説としては、結構殺伐としているし、健全な青少年に対しては物凄く、刺激が強いかな、と。
それとも今の学生たちはこういうものがお好みなんだろうか、とも考えないこともない。
主人公の特性やそれを取り巻く環境については、まだ掴みきれていないからスルーするけど、面白いな、と感じたのは『超能力』と『魔法』が同時に存在している展開だった。それと、『超能力』が先天性のものじゃなくて『科学』の裏づけで生み出されているところがなんとも不思議な気分だった。はたして人間はそこまで辿り着けるのだろうか。
だって、『異能力』と『科学』って、今の常識じゃ相反するものだもん♪
んまあ、私も本館のオリジナルラノベで『魔法』と『科学』を両立させてるけど、あくまで『魔法』の立場に立った『科学』でしかないので、『魔法』、『超能力』、『科学』の概念が、それぞれ独立して混在して成り立っている、ってのは本気で新鮮だったのだ。
ただ、それでもやっぱり中学生、高校生という設定で、学校まで出てくるし、普通の学園ドラマっぽい描写もあるのに、裏社会のどす黒い抗争に巻き込まれる、ってのは、どこか違う気がするのは私の頭が固い所為なのかもしれないな。
でもまあ、そんな中でもやっぱりティーンエイジ小説っぽいところは多々あって、恋愛要素というより、昔、物凄い極悪人だった奴らが、主人公にノされるたびに改心して仲間っぽくなっていくってのは王道だな、とか思う。嫌いじゃないけど、あんなにも変われるものだろうか?などと思ってみたり。
あとは、十代らしく、主人公はすっげえまっすぐで純白だ。現実じゃ、このまま、大人になるなんてことは絶対にないんだけど、ああいうところは良いし、想像の世界ならではのことで、だから良いんだと思う。
だって、『理想を現実にできる』世界は創造の世界だけなんだから。
それにしても14冊はさすがに多過ぎた。(笑)
本を読むのは苦痛じゃないけど、速読法なんてマスターしているわけじゃないんで、14冊読むのに二日かかったのはまあ仕方がない。
読書の秋にはまだまだ早いが、たまにはこんな連休もいいんじゃないかと自己満足に耽ってみたり。
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