本当の意味で一夜明け、第45回衆議院議員選挙の確定結果が出て、日本史上初の政権交代が現実となった9月1日。(正確には9月17日に決定)
日本中が日本はこれから変わる、と実感したにも関わらず、自民党以外にもまったく変われない存在があるとは思いもしませんでした。
無論、それはマスコミ、とりわけ『新聞』はどうやらまったく変われないようです。
朝日は知りませんので割愛しますし、中日(=首都圏では東京新聞)は総選挙前からメディアとしての良識を保っていましたけど、読売、産経、日経、地元のローカル紙・北國新聞は未だ、早期の自民党政権復権を狙っているのか、相も変わらずの民主党パッシング記事を今日も載せておりました。
昨日は「財源はどうするんだ」とか「本当に官僚の抵抗をはじき返せるのか」とか「日本の未来は」などをオウムのように繰り返し、今日からは鳩山代表の論文を一部抜粋してあたかも民主党が反米を打ち出しているかのような記事を掲載し、まだ国民に不安を煽る腹積もりのようです。
特に地元ローカル紙・北國新聞は、小沢代表代行の西松献金問題とか鳩山代表の虚偽記載を未だに言っていて、加えて40年も遅々として進まない北陸新幹線を持ち出し、それも三ヶ月以上、繰り返してきたのに、それでも(特に石川1区、3区では)民主党議員が小選挙区で選ばれたということは、国民にとっては献金問題や無駄な公共工事なんてどうでもいいという証明でしかないのであり、国民自身はこれからの日本がどうなるかを注視しているということを本当に新聞社が気づいていないとすれば、新聞社という報道メディアは時代が見えていないということになるし、また、動機はどうあれ、今回は1993年の時と違い、民意で政権交代が為されることになったのだから、それを否定するということは新聞は国民に背を向ける行動をしているということに他ならないということに気づいていないのでしょうか。
それも公示以後、40日に渡って民主党大ネガティブキャンペーンを張ってきたのに結果は民主党の大勝になったんだから、新聞はこれからのことを考えるべきでしょう。
馬鹿の一つ覚えみたいに民主党のアラ探しに没頭しているようでは誰も読む気が失せるのは当たり前で、読者はどんどん離れていくことでしょう。
読者が知りたいのは一方的なネガキャン記事ではなく、行われる政策についてどのようなメリットがありどんなデメリットがあるかということなんです。それを掲載し、識者が冷静な目で両方を語らないと、これから新聞はどんどん廃れていくことになります。
ペンは銃より強いらしいですけど、あくまでそれは読み応えがある記事に当てはまることでしかなく、毎日同じことを繰り返す低レベルな記事を指すのではないことを知ってほしいものです。
まだ官僚や財界は、(本音はさておき)次の時代に目を向けていて、経済界の実力者たちは今回の総選挙の歴史的意義を評価していますし、今日、国土交通省は群馬県の八ツ場ダム建設の入札を凍結しました。
いつまでも衰退していく自民党に擦り寄るつもりはなく、日本のために、とは思わなくても自分のためにどうすればいいのかということで、ちゃんと切り替え始めています。
鳩山総理大臣が誕生すれば、もう記者クラブは廃止されるし、さまざまなジャーナリストや海外記者たちが直接、自分たちで情報を得ることができるようになるので大手メディアに頭を下げることはなくなることでしょう。
これまで記者クラブで胡坐をかいてきて、質問のなんたるかを分かっていない新聞テレビの低レベルな質問が白日の元に晒されたとき、本当に、大手新聞テレビは崩壊していくのではないでしょうか。
そうならないためにも大手新聞テレビも生まれ変わらなければならないのに、それができないから民主党ネガティブキャンペーンを継続しているとしか思えないほど、今日も程度の低い政治記事に終始してるとしか見えませんでした。
特に日経の現在の国民生活を鑑みない将来像や外交、安保討論には大きな落胆を禁じ得ず、今の日本の景気の悪さを本当に分かっているのか?と逆に問いかけたくなります。
国民はまやかしのGDPプラス成長に騙されていませんし、100兆以上も予算を無駄に注ぎ込んで将来、国民にツケを負わせようとした現実を厳しく評価したのが今回の総選挙だったんです。
何度も言いますが『今』が一番大切なのです。『今』が不安では将来は無いのです。にも拘らず『今』を無視して『将来』を語るのは、それこそ絵に描いた餅、獲らぬ狸の皮算用でしかありません。
だからこそ、『今』を無視して『将来像』を強要する識者はアホかと言いたいし、それを平気で載せる日経の程度も知れるというもの。
まったく国民の側を見ていません。
本気で新聞は滅亡の道を歩み出すつもりなのでしょうか。
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