昨日、衆院選は民主党の大躍進が308議席をもたらし、衆院で単独過半数を得るという歴史的な選挙結果が導かれました。
実に、戦後日本史上初めて、国民の手による政権交代が為されるわけで、当初から民主党を応援していた私は当然として、興味本位で民主党に投票した人たちも存分に責任を背負っていくことになります。長くて4年間は。
で、いったい民主党の何を注目してみればいいかと言いますと、これはもう一目瞭然で政治を官僚の手から国民の手に奪い返してくれるかどうか、のただ一点でございます。
今日も、省庁から来年度の概算予算請求額92兆という国民には何の恩恵もないのに馬鹿みたいに大きな数値が出されていましたけど、当然、これを一蹴して作り直させることが第一歩となることでしょう。もう間に合わない、とか言って抵抗してきた官僚を迷わず切るだけの本気度を見せていただければ国民はまず一つ、民主党を信用することに繋がるかと思います。
残った官僚がきちんと概算予算を組んでもらえればそれで良し。
逆にそれが出来なければ、国民はまず、不審の目を向けますのでご注意を。
私的には民主党が、大多数の有権者が期待して日本を託したのではなく、自公政権の悪辣ぶりに憤慨して怒りが爆発した結果、政権を得た、という報道を好ましく思って見ております。
なぜなら、民主党政権はこの時点でマイナスイメージ・底辺からのスタートであり、これ以上、落ちることが無いからです。
一つ一つ、国民と約束したことを守っていただき、それが達成されるたびに、国民は民主党の政権担当能力を信じていくことになるでしょう。
というか、そうなってほしいし、そうなると信じて私は民主党に投票したのですから。
なんと言っても民主党政権はまだ政権担当一年目のルーキー。
前にも言いましたけど、国民は、プロ野球選手と同じで最初から新人に、(多少は期待していたとしても)中心選手となって活躍することを望むファンはいないので、多少の混乱に叱咤はしても基本的には温かく見守り育てる必要はあることでしょう。今回、民主党を選んだ人たちは。
新人(=民主党政権)をベテラン(=自民党政権)と同列視してはいけないと思います。だってやったことが無いんだから失敗したり行き詰ったりするのは当たり前のところがある訳で、それを咎めるだけでは新しい政権政党を国民が作ることはできません。
何しろ、今回の選挙は国民が民主党を政権政党として育てなければいけないのです。
それと今回の選挙では、前に私が懸念した
三つのやっちゃいけないことが一つも為されず大変、安堵しております。
まず投票率は、(本当はもっと欲しいんだけど)前回よりも上昇し、実に7割の有権者が投票所に足を運びました。二番目の再議決権についても民社国の連立政権にはありません。最後の民主党・自民党の大連立もないことでしょう。
特に二番目の再議決権がないことが一番嬉しくて、理由は仮に来年の参院選に連立政権が過半数を割ったとしても今度は与野党話し合いによる妥協政治になるので変に国会が長引くことなく、速やかな政策決定が可能だと思っているからです。
国民の大半は自公政権の悪辣ぶりに憤慨した怒りの受け皿として民主党を選んだことは確かでしょうが、もう一つ、民主党に最後の希望を託したことを忘れないでほしいのです。
これまで自公政権の行ってきた官僚政治を、国民に取り返してくれると期待して今回、308という議席を民主党に委ねたことも決して忘れないでください。
もし、民主党が国民を裏切ったとき、もう国民は何も信じられなくなることでしょう。
そうなったらこの国はお終いです。
そうならないよう、国民が民主党に託した308議席を無駄にしないことを切に願うばかりです。
残念ながら私が私なりに応援していた田中美絵子氏は小選挙区で大激戦の末、森喜朗氏に敗れましたがその差わずか約4000票。私が想像した差を実に10000票差も縮め、本当にあと一歩のところまで来ていたのですが無念の涙を飲みました。
(予想通り)野々市町、(予想外にも)白山市を制し、能美市でも5000票差に留め、加賀市のマイナス幅も想像よりもはるかに少ない2000票差に抑えて、野々市町と白山市でマイナス分を補えたというのに!
取れると思っていた小松市を落とした得票差がそのまま敗戦と相成りました。
どうやら小松市の有権者には地元有力企業・コマツ粟津工場と小松精練、商工会議所から想像以上の圧力がかかったようです。(><。)
あ、この想像は勿論、私の独断と偏見ですよ。(ヲイ)
田中氏は比例で復活当選なされましたので、これからは国会議員としてまずは場数と経験を積まれ、徐々に発言力を増し、その後、地元に恩返ししてくださればそれでいいですので気長に待ちます。
というか石川二区の(特に小松市、能美市の)森氏に投票した有権者は民主党政権が樹立されると森氏の力が無に帰することの意味をちゃんと分かっているのでしょうか。
民主党政権の誕生は、これまで石川県に(良し悪しは別にして)利益誘導してきた森氏の国会での発言力が極端に小さくなるということで、公共工事を始めとした予算が回されることはなくなることを分かっていたのでしょうか。石川一区と三区は民主党議員が小選挙区で勝利を収めていますからそれなりに恩恵を預かれるでしょうけど、石川二区はこれから憂き目を見ることは想像に難くありません。一川氏と田中氏の陳情をどこまで通してくれるか……
石川二区も小選挙区で民主党候補を勝たせていれば、その功績は計り知れないものだったでしょうね。
鳩山代表、岡田幹事長、小沢代表代行の三人が選挙区入りした意味は小さくないのに……
唯一、救いの手が差し伸べてもらえる可能性があるとすれば、加賀市、小松市、白山市、野々市町にイオングループ傘下のジャスコがあることでしょうか。
岡田幹事長、お願いします! いやマジで!
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