政治資金規正法という、どうにでも解釈できる冤罪幇助法案によって石川議員他、小沢民主党幹事長の秘書二人も逮捕起訴され、石川議員は民主党を離党することになった。
もっとも離党に関して言えば、想定内で、おそらくそうなるだろう、ということは予感していたから議員を辞めなかったので良しとしている。別に民主党を離党したからと言って、自民党や公明党、みんなの党と言った旧勢力に烏合するわけでもないし、今後も『民主党会派』として政権与党に協力してくれるだろうからそれでいい。
で、日本の大手マスコミは己の供述リークという『虚偽報道』を完全に棚上げして、まだ小沢幹事長に責任を転嫁しようとしているのだが、いったい、頭の中はどうなっているのだろうか、脳みその代わりにウジ虫でも詰まっているんじゃないか?とか思う。
いや、さすがにこれは失礼な表現か。ウジ虫に。なんつってもウジ虫は腐った肉を食うんだからな。腐った肉をせっせと生産する大手マスコミに比べれば浄化という点で、遥かにマシだ。
で、この一連のマスコミ報道を一歩引いてみていると、どうりで日本じゃ『振り込め詐欺』なんて実にふざけた騙し手口が横行している理由がホント、よく分かる。
『振り込め詐欺』については今さら説明するまでもなく、昔は身内を、今では弁護士だの警察だの税務署だのを装って、被害者に金を振り込ませる詐欺だ。
ただ、これによく引っかかる人間が絶えないものだと呆れてしまう。
と言ってる私がいつ、引っかかるか分かんないけど、これはおそらくだが、「自分も引っかかるかもしれない」と考えている人間がおそらく引っかからない。理由は、こう考えている時点で警戒しているからだ。警戒しているってことは、仮にそういう電話を取ったとしても、冷静に、とまではいかなくても疑ってかかるし、詐欺の手口をだいだい把握しているから、まず相手にしない。
逆に「自分は引っかからない」と思っている人が引っかかると見ていいだろう。ソースはどこかに埋もれてしまって探す気はないけど、そういう統計が出ていたことを覚えている。
何と言っても「自分は引っかからない」なんて思っている人は「自分も引っかかるかもしれない」と考える人と違って、手口を調べることをせず、自信過剰に陥っているし、手口を調べない、ってことは仮に税務署や警察、弁護士なんかを装われると、つまりはそれっぽい演技をされるとコロッと騙される。
自分の財産なんだから少しは慎重にならないものかと思うのだが、そんなに裕福な人が多いのだろうか、日本は。
ましてや被害者の大半は団塊世代以上だ。
ここでピンとくる人はたくさんいると思うけど、そう、大手マスコミというテレビ新聞しか情報源がなく、また、その情報を鵜呑みにする純真無知な連中である風評被害の加担者たちだ。もちろん本人たちは「自分は惑わされない」なんて思い込んでいるから騙されていることにすら気付かない。想像力が欠落している連中と言ってもいいだろう。
つまり、『振り込め詐欺』を軽視して「自分は引っかからない」と思っている連中だけあって、それがどういう詐欺かを詳しく調べないから真に受け鵜呑みにするのである。
大手マスコミ報道に騙される構図とまったく同じだ。
全ての情報が間違っているとは言わないが、こと政治、経済といった社会記事に関して言えば与えられている情報ははっきり言ってかなり限定されている。それも官僚優遇報道だというのに、まったく気付いていないのだから救いがない。
報道を鵜呑みにして「小沢はけしからん」とか「民主党も頼りない」とかのたまっているわけだが、何を以ってそう言っているのかには間違いなく気付いていないはずだ。
小沢氏に関して言えば、供述リークが本当だとすれば不起訴になるわけがないのに、不起訴になったということは証拠不充分ってことは確かなんだろうけど、逆に言えば、『証拠がなかった』ことになるわけで、一年もかけてあれだけ大掛かりな「家宅捜査」やって全ての資料を没収しただろうに、結局、証拠が出てこなかったのだから、小沢氏が潔白とは私も思っていないけど、物的証拠が出てこない以上、検察と大手マスコミの言い掛かり以外の答えはない。
苦し紛れに「黒に近いグレー」とか意味不明な言い訳に終始して、物々しく資金の流れがどうとかフリップで説明するんだけど、立証できなかった経緯なんだから、「だからどうした」というレベルの話に他ならない。
ところが『振り込め詐欺』天国の日本では『憶測』で引っかかる連中が多々いるのである。要するに騙されていることにすら気付いていないのだ。見ているフリップが立証できなかった経緯であることにすら気付いていないのである。ちゃんと想像力が働く人間なら、フリップの無意味さに気付いているし、そのフリップ自体が捏造である可能性があると考えるようになる。
民主党が頼りない、と言っている連中も同じだ。何度も言うが、本当に頼りになるかどうかは平成22年度予算が決まった後に分かるのである。今現在、審議中だというのにいったい何が分かるというのだろうか。少なくとも私は今の時点で民主党連立政権を判断するつもりはない。平野官房長官は辞めさせた方がいいとは思うが、現政権が頼りになるかならないかについて言えば、絶対に今、分かるわけがないのである。
予算が通り、それが施行されて初めて分かるし、今回が政権一年目だ。今年が基準になって来年、再来年と改良されるかどうかで判断すればいいのに、大手マスコミ報道を鵜呑みにするから結果が出ていない段階で否定する団塊世代以上の連中が後を絶たない。それが内閣支持率の電話を取る連中によって証明されている。
おそらくこんな簡単に扇動できる国は日本の他にあるとすれば、世界では北朝鮮くらいじゃないか?
中国でさえ、民衆は立ちあがろうとしていないこともない。ただ、中国の場合は軍部が強い力を持っているので、行動に移すにはなかなか勇気がいるのだろう。
という風に日本では『振り込め詐欺』が横行している理由がよく分かる気がするんだけど、私なんかは疑問に思うのだが、騙されても騙されても、何故、「自分は騙されていない」と考えてしまう連中が多いのはどうしてだろうか?と首を傾げてしまう。
まあ日本の常識は世界の非常識と言ってしまえば、それまでなのかもしれないが。
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