先日、民主党の鳩山次期総理大臣が日本の温室効果ガス削減目標について1990年比25%というEUが大喜びし、アメリカが懐疑的に見て、中国、インドといった新興国からは懸念の声が上がった一件について。
と言っても私もこの話にはとんと疎くて、それこそ聞きかじりからの感想しか書けないんだけど、どうも
2007年のデータでは
温室効果ガスの内、メタンや一酸化二窒素、(1995年初登場の)代替フロンガスは減少傾向にあるようで、二酸化炭素だけで増大していることになるようですから、根本的な原因として、じゃあ何で二酸化炭素だけが増大したんだ?という点から削減可能かどうかを探ってみるのが筋なんじゃないかと単純に考えてしまうのでございます。
さて、二酸化炭素が1990年比で増大した理由って何でしょうか? 高度成長期も終焉をとっくに迎えて、工場生産も減少傾向にあり、ちょうどこの頃から失われた10年が始まりましたし、どう考えても増大する要素は無いんだけど、あくまで日本に限ってのことで考察してみますと、まあ結論から言えば、車が1家に1台の時代から1人に1台の時代に丁度変革があった頃ですし、しかもこの時期から自動車免許証を取得したのは言わずと知れた団塊Jr世代。
車が増えれば道路も増えるし、そりゃ排気ガスも多くなりますわ。(^^;)
もちろん、それだけが原因ではございません。
やっぱりこの時期からテレビも一家に一台から一部屋に一台になりましたし、エアコンも各部屋くらいに常備されるようになって、アパート、マンションも建設ラッシュもあったことでしょう。
で、これにもやっぱり団塊Jr世代が関わっていて、結局は生活水準の向上に一番、人口が多い時期も重なりましたから、これはもうしばらくはどうにもならない、でいいのではないでしょうか。
2020年は11年後の話ですけど、まあ無理ですね。とりあえず団塊世代がそろそろ減少する時期に入るでしょうけど、それまではどうにもならないでしょう。
昔、川の汚染で何が一番の原因かという話で工業廃水じゃなくて家庭用排水だったらしいので、一軒一軒は確かに小さいものでも、塵も積ればという言葉がこれほど的確に表現されることもないのでしょうか。
だったら対策的には、まず誰にでもホイホイ運転免許証を渡すんじゃなくて、適性や罰則を厳格にして、自動車利用者数を減らす、というのが第一歩になっちゃうんじゃないかなぁ?
車が減れば当然、不必要な道路はいらなくなるし、渋滞も緩和される。
ただ、これは都市部の理論であって車が必須の地方が大多数でありますから現実的じゃないんですよね。
とすれば個人個人が、気を付けるのは当然なんだけど、どうやって気を付けるかを提示するしかありません。
エコドライブとかクールビズとか例はありますけど、私的には植林運動が一番効果が期待できるんじゃないかなと。
光合成の利用ということです。
庭木の管理は大変ですけど、一戸建ては勿論、アパート、マンションでも一家に必ず、観葉植物を置くよう心がけて、今よりも二酸化炭素排出量を減らす、という地道な運動を始めるしかないないでしょうね。
あと、罰則規制じゃなくて優遇税制や報奨金を推進してほしい。
結局、人が目標に向かって動き出すためには『報酬』が必要なんだから、ハイブリットなら一律に、じゃなくて20㎞/ℓ以上の車に限定して自動車税を半額にするとか、前年比、注入ガソリン量を減らした人にはその減量分を報奨金として渡すとか。
何の見返りもなく、ただ強制的に太陽光パネルを付けさせてエコ製品を購入させての補助金なし、購入しないときは罰則なんて、家庭負担増だけ(確か36万だったかな?)じゃ誰も納得しないのは当然の成り行きで目標に向けて賛同を得られるわけがございません。もっともこれを自民党はやろうとしてましたけど。
つまりはエコ製品開発よりも、一人一人がやる気を出して二酸化炭素削減に取り組める環境を作ってほしいというのが私の率直な意見でございます。
鳩山次期総理大臣はどのような政策で環境対策に取り組むのはまだ見えてきませんが、ただ、取り組むにしても、今の不況から脱してからにしてほしいとは思います。
なぜなら環境と経済が両立することはあり得ないから。んで、『今』無くして『未来』は存在しないから。
まず日本経済を上昇気流に乗せ、その後、環境改善という順番で取り組んでもらいたいです。
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