今さらの話であるが、最近、とあるサイトの書き込みを見ていると、ネトウヨが「去年、アレだけ麻生総理をバッシングしていたマスコミを信じていたくせに、民主党バッシングを始めるとマスコミは信用できないなんてよく言えるな」なんて文面を目にするようになった。
んまあ、確実にこんな事を書くのはネトウヨ以外あり得ないんだけど、はっきり言っておくが、昨年のこの時期、麻生が支持率10%割れにまで追い込まれ、総選挙で惨敗を喫したのは、何もマスコミが大々的に面白おかしく流した漢字が読めないだとか、態度が横柄だとか、世間知らずとかいった理由ではない。
こんな理由で投票した人間など、それこそよっぽどの馬鹿の中のよっぽどの馬鹿だけだ。もっとも、そのよっぽどの馬鹿の中のよっぽどの馬鹿しか答えていないから、あのまるっきり信用ならない内閣支持率は10%割れ寸前だったってわけだが、良識ある有権者はマスコミの虚言なんてまるっきり信じてなくて、(本当は2003年くらいから始まっていたんだけど)2005年以後自公政権の悪辣政策と、二人も総理大臣職を投げ出しながら民意を問わなかったくせに臆面もなく、三人目の総理大臣を勝手に決めたから自民党を見限ったに他ならないのだ。
それも2007年の参院選で大敗を喫した後のことだけに国民の怒りが爆発して政権交代と相成ったのである。
もちろん、ネトウヨはこんな事を認めたくないだろうし、そんな想像力もないだろうから、民主党支持者に責任を擦り付けるのだが、さすがは悪辣自民党を支持しているだけのことはある。さぞかし今の産経新聞を読むのが楽しいことだろう。
仮に『バッシング』に焦点を当てた場合、現在と昨年ではまるっきり趣が異なっている。
昨年のバッシングもどきは、政策ではなく人間性だけに焦点を当てたもので、今のような何から何まで全てバッシングとは訳が違う。
これは小泉政権以後、顕著になっているのだが、国民にとって不利益な政策を通そうとしている時に限って、政策以外のところで騒ぎ立て、国民の意識をそっちに向けている間に、悪辣政策がいつの間にか決まっているということになっていっていた。
おかげで後期高齢者医療制度とか母子家庭加算金廃止とか所得税定率減税廃止とかいった国民にとって不利益にしかならない法案が通っていった現実があるのだ。
後期高齢者医療制度についてはちょっと手付かず状態ではあるけど、昨年臨時国会で、母子家庭加算金が復活したわけだが、なぜかこれを報道するマスコミは本当になかった。あったかもしれないが気付く事なんてできないくらい小さかったのだろう。
私はネットでようやくそれを見つけたわけだが、大手マスコミは人間性でバッシングする暇があるなら、ちゃんとこういうことも流せっての。
もちろん、大手マスコミは国賊集団だから民主党連立政権さえ叩ければ国民生活なんてどうでもいいので、絶対に流さないけどな。
こういうことが決まると民主党が支持されるし国賊マスコミがそれをできるはずもない。
てことで、去年の麻生の素行なんて誰も気に留めてなくて、自公政権のやり方が気に入らなかったと言う一番、大事で根本的なところで見限ったことを認めたくないネトウヨは頓珍漢な揶揄に力を注いでいて本当に滑稽である。
まあ、もっとも私は本当の意味でのネトウヨとは存在していないと思っていて、ああいう書き込みをするのは自民党員か産経新聞社員か読売新聞社員か、としか思っていないのだが。
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