今日は石川二区の一地域・小松市にある小松駅に、民主党からの(公示前なので)候補予定・田中美絵子氏の街頭演説を見に行ってきました。
様子的には下のような感じで。

画像があまり上手く撮れてなくて申し訳ございません。しかしまあ、四十年もの長き間、まったく崩れることとの無かった石川二区の一角でこれほどまでに聴衆を集めるというのはなかなか大したものです。
ちなみに私は集団の真ん中くらいにいましたが、実のところ、この後ろにも黒山の人だかりができておりました。演説を聞いてたかどうかは知んないけど。
まあ最近は、(中日新聞を除く)大手メディア以外の週刊誌やネットニュースが取り上げてくださるので、前にも言いましたけど、この石川二区は全国屈指の注目選挙区となっております。
これも前に言いましたけど、本人とは去年の秋、公認が決定した頃に二度ほど直にお目にかかっておりまして、その頃はまだまだ、緊張感からか少し細さを感じていたんですけど、今日の演説を聞いてましたら、なかなかどうして、結構、声に迫力が出ていましたよ。若いねーちゃんってイメージは消え失せていて、言葉ひとつひとつがはっきりした口調で力強さがありましたし、笑顔で媚びることもなく、真剣な眼差しと表情で目配せしながら必死に訴えておりました。
あ、本人は真ん中のマゼンダのTシャツを着ている方ですよ。

貫禄が付くには当然、国会議員として場数を踏む必要がありますから、今はそんなことはどうでもよくて、どれだけ真剣に国政に臨むつもりなのかを見に行ってきましたから、まあ、(仮に演技だとしても)あれくらい達者になっていれば任せてみてもいいんじゃないかと思います。
元々、芸能人じゃありませんし、アレを演技でやっているとするなら国会議員よりも女優を目指した方がいいでしょう、というくらい迫真の演説でございました。
その後に蓮舫参議院議員が演説したんですけど、やはり新聞テレビがいかにちゃんと報道していないかがよく分かります。
財源について細かく言っているんですよ。民主党の目玉政策・子供手当や暫定税廃止、高速道路無料化の財源を。
天下り先に流れる12兆、特別会計200兆の組み換えをやると。
それを単なる追認ではなく、政府主導で予算を組むと。
馬鹿みたいに国道交通省に予算を付けないことを言っていました。そりゃそうです。何度も言いますが、自民党政権が民主党政権に代われば支持母体が違う訳で、当然予算の配分が変わります。国土交通省に十何兆なんて予算は要らず、その半分でも構わないくらいで、今回の無駄遣い補正予算14兆の内、文部科学省に付けた四兆という予算はすべて学校の備品か増築か改修に消えて、子供たちの元へは一銭も還元されていないことを言っておりました。
まさに、この辺りが新聞テレビが報じない事実と真実。
民主党政権になって日本がどれだけ変わるかは分かんないけど、やっぱり変えてみないと何も始まらないことを痛感させられた訳で、ちょっと暑さでジリジリしてましたけどなかなか興味深い演説でございました。
んで、この蓮舫議員なんですけど、さらに面白いな、と思ったのはちゃんと55年体制に対して、きちんと敬意をもって話され、また無碍に自民党非難をやらなかったことでした。
55年体制で日本の経済は世界一になり、安全な国になったことに対しては決して否定せず、むしろ功績を讃えており、最近の、特に21世紀の自民党に対しての口撃においても、決して非難することなく、聴衆に問いかけるように声を張り上げていたのです。
「4年前と比べて今、どうですか?」、
「聖域なき構造改革、郵政民営化の推進、さらには痛みに耐えてどうなりましたか?」
「4年前よりも良い方向で変わりましたか?」
などなど、自らは答えることなく聴衆に自問自答させておりました。
この姿勢は評価されるべきで、私はもし、自民党非難一辺倒で喋るようであれば、民主党も長くないだろうな、と考えていたのですが、どうしてどうして、新聞テレビとは全く違う民主党の姿がそこにありましたよ。
ああ、でも一つだけ笑いを誘った文句はありましたね。
「この4年間で一つだけ変わったことがありました。それは毎年毎年総理の顔が変ったことです」
という、この一言だけは大爆笑に包まれておりました。
まあ、嫌味でもなんでもなくて事実なんだし、諸外国からも今年のサミットでは外国メディアから名前を呼ばれることなく「日本の首相」としか紹介されないくらい、辟易されちゃってますものね。
明日は加賀市の方で街頭演説をやるそうです。民主党の岡田幹事長が来るそうですが、加賀市の演説場所も今日以上の熱気と人手に包まれるなら、まだまだ可能性は低いですけど、少しは逆転の芽が出てくるかもしれないですね。
まあ石川二区がひっくり返れば、それはすなわち、間違いなく政権交代がなされます。
そうなったら凄いけどどうなることやら。
総選挙まであと16日――
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