現在、大手マスコミ(特に読売、産経、北國)が未だに民主党大ネガティブキャンペーンを、特に目玉政策である二つに狙いを絞って、やれ高速無料化反対だの、やれ子供手当を出すくらいなら保育所施設の充実だのわざわざ架空人物や隔たった意見、利権にまみれた首長たちだけを集約して、張っている昨今。
むしろ、いったいどこで反対意見が出ているのか私は聴きたいくらいだ。
周りは誰も反対してなくて、むしろ絶対に施行してほしい、と願っているほどである。
なぜなら、大手マスコミは全く報じないが、国交省の予算や特別予算を削って財源を捻出すると予測しているから。
とまあ、今回はマスコミの話じゃなくて自民党の話。
私は別に自民党がこのまま潰れても構わないと思っていて、潰れた方が、よりマシな二大政党制にスムーズに移行できるという気がしているから。
確かに戦後の高度成長期を支え、国力を豊かにしたのは優秀な官僚と昭和の自民党であることは間違いない。それは自分たちの生活に表れていて、生活水準だけであれば日本は明らかに先進国のそれである。
もっとも、平成に入ってからおかしくなって、今では生活の破壊者と化してしまった自民党であるから潰れることを願う国民は多いことだろう。
そして、マジで潰れてほしいと感じるわけは、あれだけの大惨敗を2007年参院選、今年の衆院選と喫しておきながら、まだ総裁選において同じことを繰り返しているからだ。
複数候補者による劇場型選挙を演出し、その実、茶番であったことは福田、麻生の時と何も変わってなくて、今回はほぼ間違いなく谷垣が選ばれるはずである。しかし、この谷垣は真面目そうに見えて、しかも大手マスコミもそう報道しているんだけど、こいつは与謝野以上の増税論者で自民党流歳出削減(=必要な部分を削り、不必要な部分を大々的に残す)をまったく考慮しないという財界や官僚が喜びそうな人選であり、結局は国民の側を全然見ていない証拠である。
今、国民が自民党にNOを突き付けた一番の理由は官僚べったりでボンボンの集まりになっていることは勿論、小泉政権以降の国民には何の恩恵もない負担増が積み重なって怒りが爆発したことなのである。
ならば、その国民の怒りを真摯に受け止め、反省し、国民の側に立った政治活動をしない限り、信頼は決して戻らない。
それは自民党にも分かっているはずなのだが、チンケなプライドが邪魔しているのか、今回の総選挙で辛くも国会議員に選出された老害幹部クラスは認めたがらないようだ。
増税論者を担ぎ出して、財界と官僚を味方につけようという腹なのだろうけど、残念ながら財界と官僚は自民党を見捨てつつある。それは自民党が惨敗した理由をちゃんと分かっているからだ。
ましてや今、大手マスコミはまったく信用されていない。マスコミがどれだけ民主党ネガティブキャンペーンを張ろうが、国民の方が初めての政権交代だから多少の混乱を受け入れる覚悟ができているからである。なぜなら、それでも、あんな自民党なんかよいマシだと考えているから。
自民党は今回の惨敗の理由を認めるべきである。認めない限り再生はないし、谷垣ではよほどのことが無い限り、来年の参院選も敗れることだろう。というのは、世襲議員とタレント議員の集まりで人材不足ということを国民がちゃんと分かってしまっているから。一昔前であれば、政権を本気で獲ろうという政党がなかったから仕方なく自民党に入れるか選挙権を放棄するかしていた国民ではあるが今は民主党という政権政党が存在するのである。
自民党は惨敗の理由を認めて老害幹部が責任を取るか、もしくは認めない老害幹部を見限って、若手中堅クラスが新しい政党を立ち上げるか、しか再生の道はないことだろう。
しかし、現時点ではこれは両方とも無理だと断言してもいい。
もし可能であるならば、とっくに行動を起こしてもおかしくないほどの時間が衆院選から経ってしまっているから。
にも関わらず、誰も行動を起こさなかった。
これは自民党終焉のカウントダウンが既に始まっている可能性がある。
いつもありがとうございます☆ 別館でラノベを一つ、連載開始しましたのでよろしくお願いします♪
PR