日本全国ただいま絶賛不況真っただ中。
明日も見えない泥沼に入り込んでいて、一部、持ち直しがどうとか言っているんだけど、残念ながら私の住んでいる地域でそのような光景はどこにもない。
それにしても光明が見えて来ないのは何故だろうか。
単に私の目が節穴だけなのかもしれないが、それにしたって酷過ぎる。
団塊Jr世代の大卒のときに『超氷河期』なんて言われていたんだけど、今はそれをはるかに凌ぐ時代になってしまっている。
残念ながら、これではどんな景気対策を打とうが正直、効果は見えないことだろう。
子供手当、高速無料化、ガソリン暫定税廃止は景気対策として悪くはない。悪くはないが、消費者の収入が減少の一途を辿っているだけに回復基調に持っていけるかどうかは何とも言えないくらいになってしまった現実があるのがなんとも嘆かわしいもので、もっと踏み込んだ対策が必要になってくる。
消費税の凍結、モラトリアム法案の施行、そして社会保険料の負担増の停止など、今度は省庁や国会議員が痛みを負う番である。
それができないならもはや公共という存在は死滅したと言っても過言ではないだろう。
さて、景気対策はあくまで短期処置である。好況時に景気対策を打つ間抜けな国はどこにもない。それは当然のことだ。
そして、民主党は長期展望を開けとのたまう馬鹿なコメンテーターが日本にはたくさんいる。
しかし、今、この状況でどうやって長期展望が開けるのかを言ってもらいたいものだ。
自分たちは裕福な暮らしをしているから出る言葉なんだろうけど、大多数の人間は今を生きるのに手一杯なのである。
長期展望を持つためには、まず『今』の不安を解消しなければならない。
スタート地点が間違っているから馬鹿コメンテーターどもの言葉は国民に届かないのである。礎なくしてどうやって未来が見えると言うのか。
ちなみにこれは民主党の責任ではない。
大不況の荒波が押し寄せてきたとき、民主党を始めとした旧野党は二次補正予算を昨年内に通そうとしたのである。それを拒んだのが旧与党・自公政権であった。
おかげで、礎が完全に崩されて、見せかけのGDP改善では日本は全く回復基調にないことを世界が見抜いてしまっていて、ドルとともに円は売られているし、株価も下降の一途を辿っている。
正直言って、支持不支持は別にして、私は民主党に同情している。
旧政権の尻拭いを必死にやり、時間があまりに少ないものだから、文字通り寝る間も惜しんで頑張っている閣僚は多い。事業仕分けにしたってよくぞ、無駄を4000億も捻り出したものだと感心してしまう。まだ捻出できるだろう。なぜならやっと前半が終わったばかりなのだから。
んで、今年は正直、無駄削減を諦めた。
というのも、無駄公共工事の尽くが終了してしまっていて、業者に支払いするまで来てしまっているからである。アニメの殿堂や電子黒板の配布を止められただけでもマシに思えてしまう。
はっきり言って、自公旧政権に全てを払わせたらどうかと思う。国民の税金を、国民にはほとんど何の恩恵もないような使い方をしたのだから損害賠償できないものなのだろうか。
国民はマジで今を生きるのに一生懸命で明日までしか見えない状況が続いている。
来年度予算までは旧政権の負債があるので、なかなか改善されないかもしれないが、再来年度から少しはマシになってきそうな気配はある。
今、国民は勘違いしそうになっているが勘違いしてはいけない。
旧政権の103兆という国民に何の恩恵もない莫大な予算編成によって、新政権は無駄削減に苦しんでいるという認識を持たなければ、来年夏、判断を誤り、元の黙阿弥になってしまうのだ。
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