世界中でトヨタバッシングが起こっているっぽい報道がなされている。
何度も言うが、私は別にトヨタの肩を持つつもりは毛頭ないが、それでも日本が世界に誇る製品を作り出すトップ企業だけに、今回のリコール騒動には、なんとかトヨタに奮起してもらいたいものだと願わずにはいられない。
そもそも、日本の大手マスコミの馬鹿さ加減がやっぱりここに出ていて、「リコールが多発している。原因はアクセルやブレーキ。○○万台に上る」とか言う概略だけを流して、その原因を究明することもしなければ、対応策も提示しない。
小沢民主党幹事長の件では、捏造でも検察リークでもないとすれば、あれほど詳細に調べてこれるというのに、日本企業の危機には無関心なのだから救いがない。
仮にも日本のマスコミなのだから日本企業を守る姿勢を見せたらどうかと思う。
他国にケンカを売る必要はないが、「日本で作られた部品じゃなかった」とか「技術者が日本人ではなかった」というだけでもまるっきり情勢は変わると言っても過言ではない。
当然、リコールが多発したアメリカや中国は反発するだろうが、なら、日本で日本人の技術者が作った部品を使ってみたらどうだと切り返せばいい。
日本の技術力は世界一である。他国の追随を許さないぶっちぎりのレベルである。
そんな日本の製品がリコールを受ける原因は劣悪な部品を使い、日本人じゃない技術者が作った、以外の答えはあり得ない。
とまあ、これくらい強気に出てほしいものなのだが、不毛なネタには並々ならぬ情熱を燃やすが、有意義なことになると無関心の日本の大手マスコミの凋落ぶりは、これも世界で群を抜いていると言っても過言ではないだろう。
さて、そのトヨタであるが、このリコールは逆に日本製品の質の高さを再び世界に示す大チャンスとして捉えてもらいたい。
リコール箇所について、日本で日本の技術者を使って作り、それを修理個所に使うことをお勧めする。
どんな劣悪な部材だろうと、日本の技術をもってすれば通常、3年持つかどうかのものでも5年以上持たせることができるのだから、そこは腕の見せ所だろう。純日本製品であれば、15年は軽く持つのが日本製品だ。
国際競争力云々と言ったって、そんなもの1年2年の話で3年以上経てば、劣化コストも含めての良質なものが求められるのは目に見えている。
それが日本の強さだったんだ。
ぶち壊したのは新自由主義を提唱した馬鹿二人・小泉と竹中である。
しかし今、その綻びがあらゆるところで出てしまっている。
解消するには原点回帰しかない。悪しき慣習なんぞに囚われる必要はないが、新しいものでも害を及ぼすものは続けてはいけない。
トヨタの経営陣は損失額を最小限に留めようなんてみみっちいことを考えずに、巷に溢れている失業者たちを雇い、日本で、もしくは海外出張させて、日本の技術で部品を作る道を選ぶべきであり、その分、損失額が膨れ上がろうと、数年で倍以上にして取り返せるのが日本人の技術なのだから惜しみなく、人材を投資すべきだ。
トヨタほどの企業だ。当然、内部留保も桁違いにないとおかしいだろう。
日本は今、あらゆる面で転換期に来ている。社会全体が変わらなければいけない時代になっている。
かと言って、古いものを切り捨てろ、と言っているんじゃない。
古いものだろうと良き伝統は受け継いでいくべきであり、それを礎に発展させるのが道理では無いだろうか。
今回のトヨタのリコール騒ぎで、トヨタは決して道を誤らないでほしいものである。
PR