昨日、言い掛かりで起訴されて、今日保釈された北海道11区選出の衆議院議員・石川知裕氏が議員辞職するしないで野党自民党、公明党、みんなの党と大政翼賛マスコミが徐々に騒ぎ始めている。
もうしばらくすれば、信用性が皆無に等しい『世論調査』をやって「石井議員は議員辞職するべき」という結果を出す気がしている。
もちろん、小沢氏についてもだ。
なぜ、この『世論調査』の信用性が皆無なのかと言えば、回答できるのが平日の昼間に固定電話を取れる人間のみだからである。これは私が経験上知っているし、それも1000人いるかいないで、日本人口の1%どころか0.01%に過ぎない数なのだ。
んで、昼間の固定電話に出れる人間なんて大半はニートかワイドショー好きの専業主婦か戦前戦中に大本営発表に疑いを持たなかった年配者である。こんな世論調査のどこに信憑性があるというのだろうか。つまりはこの世論調査は日本の『よっぽどの馬鹿』を対象に聞いているということになり、こんなものを鵜呑みにして自民公明みんなの党は議員辞職勧告決議案を提出するというのだ。
言っておくが起訴された時点で有罪が確定したわけではない。裁判所が判決を出して決まるのである。しかも今回の罪状は政治資金規正法違反とか虚偽記載とか、いやに小難しい言葉を使っているが、言い換えれば『書き間違い』である。訂正すれば済む話で、しかも、この書き間違いによって誰一人として被害を受けたわけではない。それは断言してもいい。
『関係者の話』で怒涛のように供述リークがされていたけど、小沢一郎民主党幹事長が不起訴になり、起訴事実も政治資金規正法違反だったってことは、違法献金でも贈与税脱税でも(絶対に立証できるわけがないけど)贈収賄でも斡旋利得でも無かったわけだから、文字通り、東京地検の言いがかりだ。こんなことで議員を辞める必要はないし、石井議員は北海道11区の10万以上の票を集めて『小選挙区』で当選したのだから、議員を辞職するってことは有権者の一票を無駄にすることと同じ意味になるので、こっちの方が許されない。比例代表で当選したなら民主党を離脱するようなので議員辞職しても仕方ないけど、小選挙区で当選している以上、有権者は『民主党』ではなく『石井知裕』に投票したのだということを忘れてはならない。
もちろん北海道11区の人たちが石井議員に議員辞職してほしいというアンケート結果が得られたなら仕方ないかもしれないが、そうでないなら辞める必要はない。
だいたいマスコミが粗探しして少しでも後ろ黒い議員が辞めなければならないのであれば、昨年9月に、とっても大騒ぎした石川2区の衆議院議員・田中美恵子氏も辞めろってことになる。けど、石川2区の少なくとも『田中美恵子』って書いた人たちは彼女に辞めてほしいとは思っていないし、比例区で『民主党』と書いて田中氏を当選させた人たちも然りだ。
よほどの重罪があったならともかく、B層にしか聞いていないような世論調査で、それも自分の得票数より少ない意見で議員を辞職する必要なんてどこにもない。
石井議員は決して早まらず、堂々と国会にて議員としての仕事をこなしてもらいたい。(数は結構いるかもしれないが)『よっぽどの馬鹿』以外は、石井議員が辞める必要はないと思っていること間違いなしなので安心してほしいものだ。
さて、小沢氏の不起訴を受け、これで東京地検が1年以上も費やした大山鳴動騒ぎは、なんと鼠一匹出てこなかったことになる。
なぜなら今回の騒ぎは小沢氏を立件するために動いたわけであり、それも『検察リーク』ででっち上げまでしたのに、微罪(=鼠一匹)ですら起訴できなかったのだ。
あれだけ大々的に人を使って、翼賛マスコミにも広報料を配り、国会をマヒさせたという、国民の税金を文字通り無駄に使って、何もできなかったということは検察の敗北云々などではなく、血税の横領に他ならない。
佐久間以下、東京地検特捜部の幹部連中は給料停止処分及び自腹を切って、今回の捜査にかかった費用の全額を国民に返済しなければならない。
麻生政権の天下り企業用お手盛り予算も許されるものではないが、今回の血税横領は、自作自演で(無実かどうかはともかく)確たる証拠も無いのに1年以上も費やして何の成果も無かったような捜査費用は返還されるべきだろう。
もちろん、これを責める大手マスコミは一つもない。それがマスコミと東京地検が繋がっている証としか言いようがない。
あと、今回の件を受けて思ったのは、良し悪しは別にすれば小沢一郎の管理能力の凄さである。
それと前原、渡部、仙石等反小沢派を除く民主党の小沢氏への信頼の深さだ。
鳩山首相、菅副総裁兼財務大臣、岡田外相の三巨頭が泰然自若に構えていた理由がはっきり解った気がした。
「どうせ小沢氏のことだから何かが出てくるような杜撰な真似はしていない」
という確信があったのだろう。だから小沢報道を無視して国会に集中していたと思われる。
まあ、明日からも大手マスコミが煩いだろうけど、あれだけ『供述リーク』を流しておいて、結局は鼠一匹出てこなかった現実があるのだから、団塊世代以上とB層を除く国民は、もうマスコミの言葉を信用しないこと確実だ。
小沢氏がシロだなんて(私も含めて)誰も思っていないけど、それ以上にマスコミが胡散臭い存在であることを曝け出してしまったのだから、新聞テレビ業界は衰退の一途を辿ることになるだろう。しかし、それは自業自得であるから同情の余地は無い。
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