いよいよ明後日、2016年のオリンピック開催都市が決まる。
日本からは東京が立候補しているそうだが国内の関心はとっても低い。
それもそのはず、なんせ誘致リーダーが石原都知事というブッシュに匹敵する悪宰では誰も盛り上がれるはずがなかろうに。
あまつさえ石原は事もあろうにIOCが今年実施した国内支持率がとっても低いというのに、最近では国内で開催支持率は上がっていると嘘を吐いたのである。おそらくIOCもこの主張には思いっきり呆れてしまったことだろう。いったい、どこで上がっているのだろうか、というよりいったい何を調査して集めたデータなのだろうか、とか思ったのではなかろうか。
何せマスコミの信頼度が世界一低い日本の調査である。それはネットを通じてバレバレなんだから、本気で騙せると思っているとしたら同じ日本人として忸怩たる思いを抱く。
そもそも本当に騙せるなら民主党政権は誕生していない。それだけでもマスコミの信頼など地を舐めるようなものだというのに、本気で籠絡できると考えているのだろうか。
ちなみに他の立候補都市はアメリカのシカゴ、ブラジルのリオデジャネイロ、スペインのマドリードで何やらどこが選ばれるかは全く不透明だそうである。
私的には今回はリオデジャネイロが選ばれてほしいと考えている。
不手際隠しのためだけに石原が立候補を表明した東京は論外としても、シカゴにしろマドリードにしろ、先進国なのだから、もはや開拓は進み、それほどまでにオリンピックのための都市整備は必要としないことだろうからだ。
その点、言葉は悪いがリオのような新興国の都市が選ばれれば2008年までの中国同様、オリンピック特需が期待できる。
オリンピックを景気対策に利用するのは大変、辛いところではあるのだが、今現在の日本や世界の情勢を考えればそんなことは言っていられないし、アメリカにしろヨーロッパにしろ、都市整備が期待できるリオで開催される方が経済的にまともに働くのではなかろうか。
いや、ホント経済の立て直しのためのオリンピックではオリンピックの意義が全く失われてしまうことは百も承知なのである。
さて、どうやら日本の鳩山首相も10月2日の総会に出席する意向で、当然スピーチを行うことになるわけだが、これは勝手な推測になるけど、鳩山首相はそこまでオリンピックにご執心ではないと思っている。
つまり、今回のコペンバーゲンへの外遊は、スペイン、ブラジル、アメリカの首脳たちとの親睦が目的なのではないか。
オリンピックの場で政治の話をするとは思えない。とすれば鳩山首相の思惑は首脳との親睦を深め、外交のための布石を打っておこうという腹だと想像できるのだ。
そもそも鳩山首相が乗り気じゃないと思えるのは、石原が総選挙終了まで散々、民主党の批判しかしてこなかったからである。
それが政権を取ったと同時に掌返しでは鳩山首相じゃなくても信用しないし、ましてや石原のバカ息子二人は自民党員である。協力する方がおかしい。
という訳で、鳩山首相は開催地に選ばれなかったとしても、それは石原の人間性の欠落が招いた結果であると認識して、責任を感じる必要はまったくなく、今回は政治抜きで各国首脳と親睦を深めてくればいいと思う。
後々、国益に適ってくるだろうから新米国家元首として顔を売るのは悪くないだろう。
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